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大震災、出来ることで支え合おう!

福島原発事故のメカニズムを例に

2011年3月15日(火)

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 先週金曜日の午後、皆さんはどのようにお過ごしでしたか。私は年度末の事務と、日の迫った仕事のスケジュール調整などでパソコンに向かっていました。

 と、揺れ始めました。普通の揺れ方ではない。建物が倒壊しないか、と疑われたので直ちに室外に出ました。が、その場に立っていられない。こんな揺れはかつて経験したことがなく、すぐにただごとではないと分かったので、身内に「大地震だ、しばらく連絡できなくなるかもしれない」とのみメールして、大学事務などと連絡をとって状況の確認から始めました。

 本稿は3月13~14日にかけて書いています。元来は別の原稿を準備していましたが、事態が事態だけにすぐ差し替えを編集部と相談して準備し直しました。

 震災の全貌は本稿時点では明らかになっていません。が、間違いなく1945年以降に日本が経験した、あらゆる苦境・困難を凌駕して「国難」といって過言でない状況にあると思います。

 マグニチュード9.0という、想定範囲外の広域型超巨大地震、その後に襲った大津波被害の全体像はまだ全く見えていません。犠牲者、負傷者の数も明らかでなく、被害総額は国家予算規模が考えられます。

 入稿時点では官房長官会見が「輪番停電」の可能性を述べています。戦後の日本がかつて経験したことのない天災に加えて、福島第一・第二原発や女川原発の原子力2次災害が同時並行的に進んでいる。

 逆に今こそ、日本人が長年培ってきた「和」の精神、力を合わせ、協力して苦境を乗り切る真価を発揮すべきです。

 率直に、海外の経済動向を見ると、これをビジネスチャンスと見るものも目にします。が、私たちは今、そういうことを言っている状況にはありません。町が幾つも壊滅する、あってはならない災害が起きてしまった。スクラムを組んで、被害者の救助、被災地の復興に力を合わせてゆこうではありませんか。

無理せず、小さな出来ることから

 情報を知るにつけ、事態は想像を絶するものだと分かってきました。まずは自分自身、そして家族や仲間の身を守ることが大事です。と同時に、状況が把握できた時点で、この苦境は日本全体で協力しないと、とてもではないが乗り切れるものではないことが次第にハッキリしてきました。

 とりわけ早期から気になったのは福島の原発でした。危険な状態らしい。原子力については、核兵器の製造・行使に反対する立場で国際的な場で発言してきたこともあり、自分のツイッター上で関連のコメントをしていたところ、被災地の方から「福島からです。もっと詳しいことを教えて欲しい」とリプライをいただきました。

 確かに、報道を見ると専門家は専門家向けの言葉を話し、アナウンサーや解説委員と称する人も、中身をほとんど理解せずにいい加減なことを言っているケースがとても目についていました。

 不安というのは状況が分からないとき、人を襲うものです。そこでこのような土曜・日曜と2日間、このようなツイートをしてみました。

 私は原子炉の専門家ではありません。中身のことは実際には全く分かりません。ただ、NHKの解説に、旧知の関村直人・東京大学工学部教授(原子力工学)が出て話をしておられたので、ああ、この話の補足なら出来る、と思ったのです。

 2000年の春に、東大としては最初の音楽実技教官として着任した私は、学内でいろいろな役に立って、新参研究室として認めてもらうよう「陰徳」を積む努力をしたのですが、その中で知り合った関村さんのご依頼で、原子力工学(工学部システム創成学科シミュレーションコース)の学生に固体物性など基礎物理科目を教えたことがあったからです。

 大学院は原子力工学につながる学部学科ですが、3年進学の当初は必ずしも原子炉などに興味関心は高くなく、尋ねてみると原爆と原発の区別も定かでない。仕方なく量子力学やフーリエ変換の初歩から講義を準備し直しました。

 そんな経験がありましたので、ほかの不確かな情報でなく、NHKが報じる東電や原子力安全・保安院の発表に、関村さんがコメントされた内容を、中学卒業程度の前提知識で十分理解できるよう、噛み砕いて説明する所からスタートして、2日間解説に取り組んでみました。

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