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iPad2を買い損ねた!

発売初日、ニューヨーク店へ突撃したが…

  • 津山 恵子

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2011年3月22日(火)

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 3月11日金曜日。この日、米国ではアップルのiPad2が発売された。

 発売は午後5時だが、アップルの新製品は「一刻も早く手にしたい」というファンが、全米各地のアップルストアの前に長蛇の列を作る。米国内のファンだけではない。新製品は、米国以外の国では、遅れて発売になることが多い。そのため、ニューヨークのアップルストアには、新製品をいち早く手にしたい多くの外国人が押し寄せる。

 徹夜で列を作ったファンが、当日、ずらりと並んだ店員の拍手と歓声に包まれる。その時、彼らの興奮が頂点に達して、新製品を手にする――。

 これが、アップルストアのお決まりの「セレモニー」になっている。

行列の先頭は900ドルで売買された

 そこで今回、目をつけたのが、ニューヨーク5番街にあるアップルストア。ニューヨークに初めてできたアップルの旗艦店で、2007年の初代iPhone発売の時には、アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が突然現れて、俳優のケビン・ベーコンとともに、ファンに取り囲まれて、もみくちゃになった。その光景を目の当たりにした私は、iPad2発売の時も、間違いなく注目されるはずだと思っていた。

 この5番街の店舗に行って、ファンの興奮の声を取材し、自分もiPad2を購入する。これが、私が立てた計画だった。

 まず、前日の午後5時ごろ、どのくらいの人が列を作っているか確認しに店に行く。この日は、ニューヨークでは珍しく大雨が降り、風も強かった。ところが、アップルのロゴが付いた傘をさして、5人がうずくまって並んでいた。

 先頭に陣取り、傘の上に「このスポット売ります」と書いた紙をぺたりと貼っていたのは、アマンダという女子学生。目が合ったので、話しかけた。

 ところが…。

 「何で俺を見てるんだよ。質問なんかするなっ。何で、写真撮るんだよ」

 アマンダの横に座り、全身を頭からつま先までアルミホイルを巻いた(声からすると)若い男性が、私に向かって叫び始めた。

 「スポットをいくらで売っているのか、知りたいんだけど」

 「俺だって売ってるんだ。失せろ」

 仕方なく退散。どうやら先頭の人たちは、アップル新製品発売の興奮に包まれたファンだけではないことが分かった。

 そして迎えた翌11日。未明に日本の大地震の一報が飛び込んできた。外出せず、次々と入ってくるニュースをテレビで見ていたい。しかし、iPad2発売の取材も在米ジャーナリストの任務だ。

動画へのリンク
画像をクリックすると動画をご覧いただけます。(WMV形式)[撮影・編集 Morgan Freeman]

 ニュースが気になるが、その気持ちをぐっと抑え、何とか自宅を出た。発売3時間前の午後2時に5番街の店に到着。すると、アマンダの姿はもうなかった。行列は店舗前にとぐろを巻いて、さらに1ブロック離れたマディソン街までのびていた。その数は700人ほど。写真を撮るなど、たんなる見物客や野次馬も入れると、1000人ほどの人が店舗を取り囲んでいる。

 ここからの取材が、アップルPRスタッフや警備員との戦いとなった。

 iPhone4用のカバーシールを行列を作っているファンに売り歩いている男性から、アマンダが900ドルで先頭のスポットを売ったと聞きつけた。

 900ドル! そんな大金を払ってでも、先頭のスポットを買いたいファンがいるのだろうか。

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