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サービス業を破綻から救え

「消費の自粛」という第4の災害

2011年3月23日(水)

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 未曾有の大災害が起きた。行方不明者、そして災害や原発事故からの避難者…。テレビや新聞を見るのが、これほどつらいことはない。

 地震、津波、原発と3つも続いた大災害。実は、そこにもう1つの災害が始まっている。

 「消費の自粛」である。

 このことは、ある種のタブー視をされている。だから、その波は静かに広がっている。しかし、この状況に目を向けず、対応が遅れれば、問題はさらに深刻になる。

東京から活気が消えた

 先週金曜日の夕刻。銀座界隈を歩いてみた。

 歩行者はまばらだ。店の多くはシャッターを下ろしている。数少ない営業店も、店が薄暗く、いつもの賑わいがない。メニューも絞られている。銀座四丁目あたりも暗い。ショーウィンドーやネオンが消灯されているからだ。

 それだけではない。小売店は物流がマヒしたおかげで、売る商品がない。客がいても、商品が届かないのだ。これは小売店で働く人にとって、忍びないことだと思う。

 被災地や銀座ばかりではない。

 日本各地から悲鳴が聞こえてくる。しかし、その声はなぜか小さい。

 これが静かに始まった「消費の自粛」という衝撃波である。

 まずは旅館からの悲鳴が聞こえる。地震の直後から、予約をキャンセルする電話が鳴り止まない。わずか数日で、温泉地の予約はガラガラになってしまったという。特に首都圏からの個人旅行客、そして団体客のキャンセルが多い。外国人旅行客のキャンセルも増えている。そして、キャンセルの波がいつ収まるのか、まったく見えてこない。

温泉地・箱根の駅前から人が消えた
画像のクリックで拡大表示

 確かに、多くの人にとって、旅行気分になれない状態だ。被災した人の映像を見ると、のんびりと温泉につかる気分にはなれない。

 箱根や伊豆も大きな影響を受けているらしい。数百人を収容できる旅館で、客が数人というケースもある。おそらく、関東甲信越の多くの温泉地が、同じような状況にあるのではないか。

 旅館だけではない。北関東のゴルフ場は、客が9割減になっているという。そして、電力不足や交通機関の混乱、ガソリンの供給問題が、窮状に拍車をかけている。

コメント30件コメント/レビュー

買い物しにくい風潮が出てきてる。買い物するなら寄付しろってオーラが漂ってる。それに買い占めじゃ無くても、少し多く買ったら後ろ指さすババァとかいるし。それにいつ災害が起こるか分からないって空気も漂って消費に消極的になってる。何もかもがおかしくなってる。このままだと日本経済終わるね。外資も亜細亜に移動し、工場も海外移転して国内は空洞化。海外メーカーが使う部品だって日本製が多いのに、それが韓国や台湾に変わる可能性もある。日本と言う国が消える可能性だって大いにあり得る状況。原発問題で海外からの観光客も激減するだろうし。メディアも国民もはたまた国会議員もノンビリし過ぎ。海外旅行?行きなさい。車が欲しい?買いなさい。周りにそう言ってあげましょう。単に行きたかったイベントが自粛ムードで無くなった事を恨んでるわけなんだけどね。色々と販売延期になるしさ。(2011/03/28)

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「サービス業を破綻から救え」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

買い物しにくい風潮が出てきてる。買い物するなら寄付しろってオーラが漂ってる。それに買い占めじゃ無くても、少し多く買ったら後ろ指さすババァとかいるし。それにいつ災害が起こるか分からないって空気も漂って消費に消極的になってる。何もかもがおかしくなってる。このままだと日本経済終わるね。外資も亜細亜に移動し、工場も海外移転して国内は空洞化。海外メーカーが使う部品だって日本製が多いのに、それが韓国や台湾に変わる可能性もある。日本と言う国が消える可能性だって大いにあり得る状況。原発問題で海外からの観光客も激減するだろうし。メディアも国民もはたまた国会議員もノンビリし過ぎ。海外旅行?行きなさい。車が欲しい?買いなさい。周りにそう言ってあげましょう。単に行きたかったイベントが自粛ムードで無くなった事を恨んでるわけなんだけどね。色々と販売延期になるしさ。(2011/03/28)

今回の場合、阪神・淡路大震災の時にあったような自粛ムードではなく、物理的にサービス業を利用する余裕がないんですよ。計画停電で何時不便を被るとも知れない状態ではおちおち旅館にも泊まれませんし、行楽地までの足を確保しようにも、ガソリン給油は下手すると1時間以上も待たされます。それに、復興費用を増税で賄うとか電気料金を値上げするとかで、家計防衛の観点から不要不急の支出を削減する必要も出てきています。こんなご時世に行楽や娯楽で消費する事は、経済を回す事ではなく、単なる自殺行為なんです。最早、日本は「お金持ちの国」ではないんですよ。(2011/03/28)

この記事に大賛成です。私は、関西に住んでいて、会社からは「行事は自粛」との指示です。最初は、ゴルフや飲み会もキャンセルと考えていました。でも、ここで日本の経済を委縮させてしまっては、傷を深くするばかりです。サービス業に従事しておられる方を苦しめることは、何の得にもなりません。 ということで、ゴルフにも飲み会にも行って、かかった費用と同額を寄付することにして、周りにも勧めています。ちょっと、お金的には苦しいけれど、被災地から遠い人にこそ、できることではないでしょうか。(2011/03/24)

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