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第23話「生産拠点を海外に移転すれば為替変動リスクは減殺されます」

2011年3月23日(水)

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前回までのあらすじ

 MTCの東京本社には沢口萌が入社し、シンガポールのMTCラボに赴任した。萌は原価計算のシステムを作るよう達也に指示されていた。

 MTCラボの金子順平は萌の赴任を待っていた。金子がいる工場ではK01の生産に追われていた。萌は、米国の大手機械メーカーから転職してきたマイクと一緒に、ロボットの製造工程を見学した。

 MTCラボでは、K01とロボットを製造していた。ロボットはK01を製造すると同時に、製品としてリース会社に販売していた。

 MTCのCFO、細谷真理は、本社のある東京を発ってシンガポールに向かった。

 団達也は恩師の宇佐見が亡くなったことでショックを受けていたが、日豊自動車の専務取締役、湯浅と意見交換しながら、K01の次を考えていた。

日豊自動車

「生産計画変更やむなしです」

 日豊自動車製造部門の最高責任者、後藤正一郎は無念の表情を浮かべた。今回の大震災で、部品が間に合わなくなったのだ。

 東北地方には自動車に使われる車載用リチウムイオン電池、カーナビゲーションシステム、自動車制御用マイコン、カーナビゲーション向けシステムLSI(大規模集積回路)、ハイブリッド車向け電装部品、エンジン制御システム、サスペンションシステムといった重要部品を生産している工場が数多くある。今回の地震で工場の操業が停止して、世界中の自動車メーカーに重大な影響を及ぼし始めている。

「業績見通しの下方修正は不可避です。タイミングが悪すぎます」

 経理部長の大和田が頭を抱えた。
 多くの日本企業の決算期末は3月31日だ。震災の翌週15日の東京株式市場での日経平均株価は、一時、前日比1200円の下げを記録し、ほぼ2年ぶりに8400円を割った。あのリーマン・ショック時の下げ幅1089円を上回る大きさだ。その後、9000円台の前半まで持ち直したものの、今期の決算に与える影響は少なくない。

「売買目的で保有している株式は50億円ほどですから、月末までに株価が回復しなければ、相当額の評価損は避けられません」

 変な話だ、と湯浅は思った。

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「第23話「生産拠点を海外に移転すれば為替変動リスクは減殺されます」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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