「企業と顧客を結ぶソーシャルメディア」

大震災で明確になった〜 ソーシャルメディア3つの「限界」と4つの「可能性」

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2011年3月25日(金)

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 この記事を書いている時点で、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震からちょうど1週間が経ちます。

 たった1日でこれほど色んなものが変わるのかと思うほど、今回の地震やそれに伴う様々な被害は私たちの価値観を大きく変えてしまいました。そんな中、個人的にかえって明確になったと考えているのが、ツイッターやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ブログなどのソーシャルメディアの限界と可能性です。

 まだ、今回の震災を総括するには早すぎるタイミングかもしれませんが、現在進行形で見えてきているソーシャルメディアの限界や可能性についてまとめてみたいと思います。

ソーシャルメディアの限界その1:回線がつながらなければ無意味

 まず、あまりにも当たり前の話ですが、今回改めて明確になったのが「いくらソーシャルメディアがインフラになった」と言っても、その下で動く通信網が落ちてしまえば無意味ということです。

 少なくとも地震の直後は様々な地域で携帯電話のネットワークが混雑し、電話はもちろんメールの送信も難しい状況になりました。

 今回、関東は比較的通信系の被害は大きくなかったため、固定回線やモバイルのブロードバンド回線を利用することでネット利用は意外に可能でしたが、被害が大きかった地域では携帯電話やスマートフォンによるネット利用は難しかったと聞いています。

 もちろん、全くつながらなかった電話に比べれば、ネット回線の方がまだ安定して利用できたという事実はありますが、やはり通信環境が安定しているからこそ、ソーシャルメディアが活躍できるというのを再認識させられた1日だったと思います。

ソーシャルメディアの限界その2:真偽が定かで無いデマ情報が伝播してしまう

 これも利用者からすれば当然の話ですが、マスメディアでたびたびネット上の風説の流布や偽情報の伝播が取り上げられていたように、ツイッターのようなソーシャルメディアというのはあくまで私たち利用者による伝聞の世界ですので、様々なデマが伝播しやすいというのが、今回改めて確認されました。

 話題になったものでは、千葉県市原市のコスモ石油千葉製油所のLPGタンク火災により、千葉県内に有害物質の雨が降るというものや、被災地にいる人のふりをして助けを求めるものなど、様々なものが発生し、混乱を招く結果になっています。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。



このコラムについて

企業と顧客を結ぶソーシャルメディア

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と消費者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、ソーシャルメディアを通じて企業と顧客がどのように会話をしていけばよいのか。ソーシャルメディアの持つ可能性や企業の活用方法について探っていきたいと思います。

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