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「アメリカに放射能が来る」世界で吹き荒れるパニック報道

CNN、ロイターも流したトンデモ情報

  • 加藤 靖子

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2011年3月27日(日)

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 東日本大震災が発生してから、もう2週間近くが経とうとしている。アメリカに住む私も、多くの日本人と同じように、地震と津波、そして原発に至るまで、日本が直面しているこの危機的状況から目を離すことができなかった。

 一報を聞いて、息を飲んでから一週間、寝ている時を除けば、ほぼインターネットの前に張り付いた。刻一刻と変わる被害状況を、各新聞や通信社のウェブサイトで確認して回りながら、NHKが震災のために特別配信していたリアルタイム放送をネットで流しっぱなしにした。

 米国メディアに目を向けても、状況は同じだった。米国のニュース番組やサイトが、日本で起きた震災の報道で埋め尽くされた。日本の出来事が、これほど大きく扱われ続けたことが過去にあっただろうか。

 その報道は、日米ともに地震と津波を伝えることから始まった。最初は地震のパワーやメカニズムの解説に始まって、時間を追うごとに被害の全容が明らかになり、変わり果ててしまった被災地を映し出した。

 この頃、世界中から記者たちが現地に入り、被災者の様子も詳細に伝えられた。

 妻子の遺体を体育館で発見して泣き崩れる男性や、買い物に出かけた先で津波が起こり、家で寝かしつけていた娘を遺体で発見した母親の話…。

 被災地の惨状を伝える内容は、こちら米国でも大量に報じられ、読めば読むほど心が折れそうになった。それは、米国人の心も動かした。丁寧に取材された報道から、震災の様子が世界中に伝わり、日本に対する注目度が一気に高まった。

 ところが、ここから米国をはじめとした世界の報道が、大きく軌道を外れていく。

 次々と外国人記者たちから「ニッポンの震災の凄惨さ」が報じられた。

 当初は好意的な内容も多かった。これだけ大変な状況で、暴動が起こらない。水の配給に数時間じっと待ち、配給を受けられなくても文句を言わずに帰っていく。避難所で互いに助け合う日本人が報じられ、その秩序を乱さない国民性が、海外メディアによって賞賛された。

 こうしたことは、国内メディアにとっては当たり前のことで、きっと日本人の良さとして気づいて報じることはなかっただろう。

 だが、海外メディアの冷静な報道は、ここまでだった。

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