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第24話「難解で無機質な数字が書かれているあの報告書は何だったのか」

2011年3月30日(水)

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前回までのあらすじ

 MTCの東京本社には沢口萌が入社し、シンガポールのMTCラボに赴任した。萌は原価計算のシステムを作るよう達也に指示されていた。

 MTCラボの金子順平は萌の赴任を待っていた。金子がいる工場ではK01の生産に追われていた。萌は、米国の大手機械メーカーから転職してきたマイクと一緒に、ロボットの製造工程を見学した。

 MTCラボでは、K01とロボットを製造していた。ロボットはK01を製造すると同時に、製品としてリース会社に販売していた。

 MTCのCFO、細谷真理は、本社のある東京を発ってシンガポールに向かった。

 団達也は恩師の宇佐見が亡くなったことでショックを受けていたが、日豊自動車の専務取締役、湯浅と意見交換しながら、K01の次を考えていた。

愛知県豊橋市 西郷事務所

 今日も仕事を終えると、西郷はパソコンに向かった。あの日、事務所で仕事をしていた西郷は、船酔いのようなめまいを感じた。ただそれだけだった。それが、日本における史上最悪の災害であるなどとは夢にも思わなかった。

 だが、大地震がもたらした被害の凄まじさの報道とは対照的に、福島原発の本当の姿が正しく報道されていないのでないか、との思いが日増しに強くなっていた。

 本音を言えば、西郷の自宅がある愛知県の東三河では、差し迫った危機感は薄い。いつものようにスーパーには食べ物が山と積まれているし、ガソリンスタンドも通常通りの営業だ。事の深刻さは、海外から伝わってきた。ネットに投稿されたいくつか記事を目の当たりにして、西郷は、言いようのない虚しさを覚えた。

 米国政府は動きが早かった。ジョン・ルース駐日大使名で半径80キロ圏内からの避難を勧告した。だが、日本政府は20キロなのに、なぜ米国政府は80キロと線引きしたのか、その理由はよくわからない。

 もうひとつは、仏テレビ局「フランス2」特派員が「福島第一原発3号機にはウランとプルトニウムの混合燃料が使用されている」と報道をしたときの反応だ。17、18日のたった2日間で、東京にいたフランス人約1000人が同国空軍輸送機2機に分乗して本国に帰国した。

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「第24話「難解で無機質な数字が書かれているあの報告書は何だったのか」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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