「企業と顧客を結ぶソーシャルメディア」

嘘やデマが“生き残れない”ツイッター

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2011年4月13日(水)

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 前回、こちらのコラムで「大震災で明確になった〜 ソーシャルメディア3つの「限界」と4つの「可能性」」という記事を書きました。

 前半の3つの限界に上げた中でも、特に今回改めて認識されたのがネット上の「デマ」の伝播でしょう。

 今回の大震災の過程では、様々なデマが話題になっており、特に注目されているのが今回の震災で情報インフラとして機能し始めているツイッター上でのデマの伝播でしょう。

ツイッターの弱点

 ツイッターではワンクリックで手軽に情報を引用して伝播させることができる「リツイート」という機能がついており、条件反射で簡単にそれらしいデマ情報を仲介してしまうことができる上、非公式RTと呼ばれる発言を改竄することでそれらしい情報を作ったり、文脈を変えてしまったりすることがおこるため、デマも伝播しやすいという弱点があることが今回改めて認識されています。

 ただ、細かくツイッターにおけるデマの伝播を分析してみると、いわゆるチェーンメールとは違うツイッターの性質が見えてきます。

チェーンメールとは違い、デマの否定も一瞬で広がる

 例えば前回のコラムでご紹介したコスモ石油に関するデマのケースを見てみましょう。

画像をクリックすると、サイトへジャンプします

 このケースでは「コスモ石油千葉製油所の爆発により有害物質が拡散し、雨などと一緒に降るから、肌を露出しないように」というような内容の情報が、利用者の間で広く伝播しました。

 実際には爆発したタンクに貯蔵されていたのはLPガスで有害物質ではなかったのですが、地震直後の衝撃的なタンク爆発映像とともに信憑性をまとい伝播してしまったものです。

 Googleリアルタイム検索で、ツイッター上の発言数の推移を見てみましょう。

 このデマが流れたのは3月11日の地震当日になりますが、その日のツイッター上での「コスモ石油」と「有害」というキーワードが含まれた発言の推移は下記のようなグラフになります。

出所:Google

 夕方の19時ぐらいから急速に発言数が増えていく様子が分ると思います。
 このグラフを見ると、このデマがかなりの伝播力で伝播していく様子を想像して頂けると思いますが、興味深いのはこの翌日です。


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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。



このコラムについて

企業と顧客を結ぶソーシャルメディア

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と消費者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、ソーシャルメディアを通じて企業と顧客がどのように会話をしていけばよいのか。ソーシャルメディアの持つ可能性や企業の活用方法について探っていきたいと思います。

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