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「消費の自粛を越える」、売り上げ倍増のホテル風早(上)

「日常の延長」戦略が長期・リピート客を創る

2011年4月19日(火)

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 日本全国を「消費の自粛」という嵐が吹き荒れる中で、強烈な数字をたたき出しているホテルがある。全国のホテルや旅館で宿泊予約のキャンセルが約56万件に上っているというのに、そのホテルの対前年同月比の売上高の数字は、その影響をものともしない。

1月 50%増
2月 79%増
3月 80%増

 そして4月には今のペースでいくと、120%増という数字を軽く達成するという。「20%増」ではない。「120%増」である。

 その宿は「ホテル風早」。その名称を聞いても、多くの人が聞いたことがないはずだ。

 それもそのはず、私がその地を訪れると、思いがけない風景が広がっていた。

「恵まれない」立地

 大分県日田市にある古い街並みを残す豆田地区。JR日田駅からタクシーで5分ほどの場所にある。そこにあるのはレトロな商店や食堂、そして一般の住宅も多く、住民はごく普通の暮らしを送っている。

 何か取り立てて特徴があるわけではない。しかし、この豆田地区を散策すると、その古い街並みにどこか懐かしさを感じてしまう。

 日田市の周辺には、日本を代表する観光地、阿蘇、湯布院、黒川温泉、別府などがある。日本だけでなく、海外からも多くの人が押し寄せる。また北に目を向ければ、そこには福岡市や北九州市がある。人口が多い一大消費地であり、大企業の製造拠点も集積している。

 ところが、豆田地区にあるのは、昔懐かしい街並みと、人々の日常生活だ。遠方からわざわざ訪れるような観光地ではない。観光地というよりは、周辺の有名な観光地と巨大消費地に囲まれ、その陰に隠れてしまうようにひっそりと埋もれた地域といえる。高齢化も進んでいる。集客という点から豆田地区を見れば、「恵まれた立地」ではない。

 しかし、そこにホテル風早の「成功の真因」がある。それは、消費の自粛という嵐に勝つ、様々なヒントを教えてくれる。

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「「消費の自粛を越える」、売り上げ倍増のホテル風早(上)」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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