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第27話「赤字だと減価償却費を計上しても達成できない目的があるの」

2011年4月20日(水)

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前回までのあらすじ

 MTCの東京本社には沢口萌が入社し、シンガポールのMTCラボに赴任した。萌は、MTCのCFO、細谷真理と一緒に、原価計算システムの構築に奔走した。萌は現地の工場を見学しながら、管理会計について必死に勉強した。

 そんな萌に、真理はなぜ会社は減価償却するのか、という質問を投げかけていた。

 団達也は日豊自動車の専務取締役、湯浅と意見交換しながら、K01の次を考えていた。日豊自動車では燃料電池車の開発をストップすることを決めた。湯浅はスマートグリッドを見据えたプラグインハイブリッド車(PHV)の存在が重要になると考え、そのカギを握るのはK01だと思った。

上海

 日本で働く外国人が次々と母国に一時帰国している。しかも、3月の訪日外国人数は前年同月比で半減した。言うまでもなく「原子力(発電所の)事故」と「余震」の影響だ。

「日本政府と電力会社の対応が悪すぎるわ」
 と、リンダはあきれた顔で言った。政府は、先月の18日には暫定評価として米スリーマイル島原発事故と同程度の「レベル5」、その1週間後に「レベル6」に相当すると公表した。だが、その2週間後、国際的な評価に基づく事故評価を最悪の「レベル7」に引き上げた。しかも、電力会社の広報担当は記者会見で、「福島第1原発は放射性物質の放出を止め切れておらず、(放出量は)チェルノブイリ原発事故に匹敵、または超える懸念がある」と発言したのだ。

「こんな唐突な言い方をするから、日本を離れてしまうのよ。ジェームス、あなたはどう思う」

 むろんジェームスも同じ考えだった。福島第1原発と違って、チェルノブイリ原発は原子炉が試験運転中に爆発したし、事故の犠牲者も出た。放出された放射性物質は福島第1原発の比ではない。

「同感だよ。フクシマダイイチは英語になっているんだ。チェルノブイリのようにね、でも、チェルノブイリ原発は原子炉が試験運転中に爆発したし、事故の犠牲者も出た。放出された放射性物質は福島第1原発の比ではない。両方の事故は『完全に別物』なのに、世界中の人たちは日本政府の報道を疑ってかかっている。このような大量の放射性物質が放出されたと公的に認めるまでに1カ月かかったからね」

「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行くseason2」のバックナンバー

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「第27話「赤字だと減価償却費を計上しても達成できない目的があるの」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長