• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「放送と通信の融合」って古すぎない?

オンライン動画は囲い込み時代に

  • 津山 恵子

バックナンバー

2011年4月26日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「たとえは悪いけど、もし今回の地震と津波がなければ、フェイスブックなんて加入しなかったよね…」

 そういう言葉を、ニューヨークの女友だち4人から聞いた。日本人3人と、日本生まれの米国人で、才気あふれるコスモポリタンたちだが、フェイスブックは「とても怖くてダメ」と長いことためらっていた。

日本のテレビ局がネット配信

 しかし、東日本大震災が発生した直後、電話が不通となる中で、在米邦人が次々とフェイスブックやツイッターで日本の家族や友人の消息を確認するのを見て、とうとうアカウントを開き、続々と日本の友人を見つけた。

 危機に際し、おそるおそる、新しい世界に飛び込んだわけだ。

 これと同じような状況下、新境地に飛び込んだのが、日本のテレビ局だろう。NHKをはじめTBS、フジテレビなどが大震災直後、ニュースや特番をUStreamなどの動画配信サイトでサイマル放送した。これには驚いた。「とうとう、やったんだ」という感じだ。

 被災者ばかりでなく、多くの人が停電の中で、普段の災害時には頼りにするテレビ・ラジオが使えない。しかし、ある程度充電できる携帯電話などは、インターネットにつながって唯一の情報源となったわけだから、当然の「特例」だった。

 この「特例」を超えて、日本のテレビ局は、従来の有料オンデマンド配信だけでなく、ドラマなどの番組を自由にオンライン配信するという境地を開くのだろうか。大いに興味がある。

 最近届いた月刊誌「GALAC(ぎゃらく)」(NPO法人放送批評懇談会刊)に載っていたエディター、滝野俊一氏の「テレビ局が推進するオンデマンド」によると、以前と異なり、地上波という送信手段にこだわらず、様々な端末で視聴できる世界を日本のテレビ局側もやっと意識し始めている。

 それによると、有料のオンデマンド配信は着実に売り上げを伸ばしている。ということは、日本の視聴者も「オンラインで」見られるテレビのコンテンツを求めている、そして現在、お金を払っても視聴しているというわけだ。

 さらに、テレビと同じように、パソコンやスマートフォン、タブレット端末で、番組が自由に見られるようになったら、テレビ視聴者以外にパイを増やせる、ということにならないだろうか。

ネット利用の半分以上がビデオ利用

 オンライン配信は、業界では「タイムシフト視聴」、あるいは「見逃し視聴」サービスと呼ばれる。米テレビ局やネットワークテレビ局は、ドラマやリアリティーショーを、文字通り、放送直後からオンラインで無料、CM付きで配信している。

 米テレビ局がテレビ放送に固執せず、オンライン配信に舵を切った「地殻変動」は、2006年のYouTubeの急成長だった。現在、その結果、驚くべきことが米国で起きている。

 2010年時点で、米国人のインターネット利用(トラフィック)の51%がビデオ利用というデータだ。昨年話題になったワイヤード誌の「ウェブは死んだ、インターネットに栄えあれ」という記事の冒頭にあったグラフで、米国のネット利用者がいかに多くの時間を「動画」の視聴に割いているかが分かる。

 ちなみに用途の2位である「Peer to Peer」も23%で、これも現在は音楽のシェアというよりも、映画や有料テレビ番組のシェアが多いに違いない。これを入れると、ネット利用の約7割が「動画」関連だ。

 こんなにも、人々はオンラインで動画コンテンツを見たがっている。そして、実際に見ている。

コメント2件コメント/レビュー

とても参考になった が思ったより多くて驚いてます。がIT関係のNews見ていない人が多いと思うと、そうでもないのかな?憂鬱な気分です(2011/04/26)

「津山恵子の「NY発 メディア新世紀」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

とても参考になった が思ったより多くて驚いてます。がIT関係のNews見ていない人が多いと思うと、そうでもないのかな?憂鬱な気分です(2011/04/26)

TVのU-STREAM再送信だって、一般の人が始めたのと追認、追従して始まったもので、決してメディア側から主体的に始まったものでないことをしっかりと理解すべき。今一番乗り遅れているのはマスコミとメディアの中の人だということにもっと気づかないと、あやふやな視聴率などの空虚な数字に踊らされているだけのピエロとなってしまうのは間違いない(2011/04/26)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長