「企業と顧客を結ぶソーシャルメディア」

きっと、私たちは日本を良い方に変えられる! 実感できるようになってきた日本のソーシャルメディア

ひとり1人の想いがあればきっと日本を変えられる

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2011年4月27日(水)

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 以前、このコラムでは「大震災で明確になった〜 ソーシャルメディア3つの「限界」と4つの「可能性」」という回でソーシャルメディアの持つ力を「限界」、「可能性」の両面から分析しました。その中で、前回は「限界」の中でも特に「デマ」に注目しました。

 今回は、ソーシャルメディアの「可能性」の中から「利用者によるコラボレーション」に焦点を当ててみたいと思います。

「クラウドソーシング」という言葉を耳にしたことありますか?

 皆さんは「クラウドソーシング」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。専門性の高い外部の企業に業務を委託する「アウトソーシング」は一般的に聞く言葉でしょう。クラウドソーシングは不特定多数の人たちに業務を委託する新しい形態で、米国では様々なシーンで使われ始めています。これまで日本では、米国に比べクラウドソーシングと呼べるようなインターネットを通じて共同作業するのは難しいと考えられてきました。

 日本におけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「フェイスブック」の利用率はまだ3%程度。60%を超えると言われる米国の10分の1以下ですし、共同作業をするにもその土壌が無いからと言えるかもしれません。しかし、一方で日本は世界に誇るブログ大国ですし、140字以内でメッセージをやり取りする「ツイッター」の利用率においても米国の倍近い利用率と言われており、世界で4位のツイッター普及率とされています。一概にソーシャルメディアの利用率が低いというわけではありません。

 ただ、実際は以前に「米国中間選挙で苦戦する民主党、ソーシャルメディア上で惨敗」というコラムで紹介した通り、オバマ大統領の選挙期間中に見られたような、利用者が共同でコンテンツを作り上げていく活動は、日本ではあまりうまくいきませんでした。

これまでと違った世界が見えてきた

 それがどうでしょう。今回の震災後にソーシャルメディア上で発生した出来事を分析してみると、これまでとは違った世界が見えてきます。

 例えば、「prayforjapan.jp」は、先日のコラムでご紹介したとおり20歳の学生さんが1人で始めたサイトです。

 ただ、現在ではこのサイトは複数のボランティアスタッフが運営に協力しており、フェイスブック上に作成されたprayforjapan.jpのページには5万人を超える利用者が登録しています。

 さらに特筆すべきは、このprayforjapan.jpのコンテンツが今や英語はもちろん、中国語やスペイン語、ドイツ語など10カ国語以上に翻訳されていること。

 もちろん、これらの翻訳もprayforjapan.jpの理念に共感した利用者がボランティアで翻訳しているのです。

これらの人々はツイッターやフェイスブック、ブログといったソーシャルメディアを通じて互いにつながり、prayforjapan.jpの翻訳作業という一つのプロジェクトを共同でこなしていったわけです。

 震災を経て、様々なプロジェクトに活用同様の現象は、今回の震災を経て、様々なプロジェクトで見つけられます。

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著者プロフィール

徳力 基彦(とくりき・もとひこ)
アジャイルメディア・ネットワーク 代表取締役社長

徳力基彦  NTTにて法人営業やIR活動に従事した後、IT系コンサルティングファームを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画し、2007年7月に取締役に就任。ネットマーケティングやネットの最新動向に関する複数の執筆・講演活動も行っている。
 個人でも「tokuriki.com」や「ワークスタイル・メモ」等の複数のブログを運営するなど、幅広い活動を行っており、著書に「デジタル・ワークスタイル」、「アルファブロガー」等がある。



このコラムについて

企業と顧客を結ぶソーシャルメディア

 インターネットの普及や技術の進化により、企業と消費者の関係は大きく変化しようとしています。検索技術やモバイル、動画など、めざましい技術の進化に目をうばわれがちな一方で、着実に存在感を増しているのが利用者の会話やクチコミです。インターネットを通じたマーケティングで本当に重要なのは、利用者の会話に耳を傾け、会話に参加し、一緒に考えていくことではないでしょうか?
 このコラムでは、ソーシャルメディアを通じて企業と顧客がどのように会話をしていけばよいのか。ソーシャルメディアの持つ可能性や企業の活用方法について探っていきたいと思います。

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