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原発「安全神話」に慢心した罪

原発防災ロボット開発が残した教訓

  • 石原 昇

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2011年4月28日(木)

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 いまだ終息が見えない福島原発事故に、東京電力が切り札として投入したロボットは米国製だった。世界中で稼働するロボットの過半数を擁し、産業用ロボットや二足歩行ロボットなどの技術面でもリードしてきたロボット大国ニッポンはどうしたのか。国民の誰もが疑問に思っている。海外メディアは「日本の科学技術の凋落」とまで報道している。

米アイロボット社の災害ロボットを投入

福島第一原発で作動中の「Packbot 510」(出所:東京電力)

 東京電力は4月17~18日、燃料棒が冷温停止に至っていない福島第一原子力発電所の1~3号機に、米アイロボット(iRobot)社の「Packbot 510」2台を投入した。原子炉建屋内の放射線量や温度、湿度を測定し、過酷な環境であることを示すデータを公開した。

 ただし、2号機では湿度が94~99%と高く、搭載したカメラが曇って前に進めなかった。3号機は瓦礫が多く、ロボットは10メートル程度しか進めなかった。今後、進行ルートを確保し、調査範囲を1階から2階や地下に広げるには、瓦礫を克服する必要がある。そのため、同じく米アイロボット社の「Warrior 710」や米キネティック社の「TARON」、あるいは国産ロボットを投入する予定だ。

 Packbotは、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が資金を供与して、米アイロボット社が開発した。爆弾処理や敵地偵察など主に戦場で使われるロボットだ。米軍がアフガニスタンやイラクなどの紛争地域で使用している。2001年9月に発生した同時多発テロでは、ニューヨークの被災現場で生存者を捜索したり、状況データを収集した実績を持つ。

 無限軌道を装備しているので、斜面や小さな瓦礫を乗り越えて移動できる。時速は約9キロメートル。重量は35キログラムで、ものをつかめるアームもある。センサーを取りつけて、放射性物質や化学物質などを検知できる。

 より大型のWarriorは、重量157キログラム。被災地の瓦礫や建物の残骸などを越えて移動できる。最大70キログラムの重量まで運搬が可能である。大きながれきの除去や消火ホースを運ぶ作業に向いている。

 PackbotもWarriorも、800メートル離れた場所から遠隔操作することができる。

出番を待つ国産防災ロボット

 こうした機能を持つ原発防災ロボットは日本にはないのか。実は今回の原発事故が発生してすぐ、経済産業省は、メーカーや研究機関に防災ロボットの出動可能性を打診した。4月4日には、つくば市にロボット10台を集め、復旧作業に従事することが可能かどうかのテストを行った。

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