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トヨタはインドで勝てるのか?

製品力だけでは勝てない、広大なインド市場の盲点

  • 中村 真司

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2011年5月6日(金)

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 深夜のインド・デリーに到着した。インディラ・ガンディー国際空港には、ホテルからの送迎車が用意されていた。それは、意外にもトヨタ自動車のカローラだった。中国のホテルでは、送迎にドイツ車のメルセデスやアウディを使うことが多い。

 そう、インドではカローラは高級車なのだ。そして、インドのホテルが送迎にトヨタ車を使ったことは、この市場に乗り遅れ、「敗北」のレッテルを張られたトヨタの復活の兆しなのか。

 それは奇しくも、私のインド調査の主要テーマだった。

 「トヨタはインドで勝てるのか?」

トップ5にトヨタ車がない

 ご承知の通り、インドの自動車業界に君臨するのは、マルチスズキである。デリーやムンバイの街を見ても、日本でもお馴染みの「スズキ車」が突出して多い。

 アルト、ワゴンR、スウィフト…。どこを見てもマルチスズキのクルマ、といった感じだ。あとは、韓国・現代自動車のサントロと後継モデルのi10、地元インドのタタ自動車のインディカといったコンパクトカーで大部分を占める(下図参照)。

 このトップ5で市場全体の約3分の1の販売台数を占める。ちなみにムンバイのタクシーは多くがフィアットのコンパクトカーか、アルトやサントロだった。

画像のクリックで拡大表示

 2009年のマルチスズキのシェアは、なんと50%近くにも達し、追いかける2位の現代自動車は16%と大きく引き離されている。そして、マルチスズキ以外の日本メーカーのプレゼンスは非常に低い。トヨタは、米ゼネラルモーターズ(シェア4%)にも及ばない。

 こうしたマルチスズキの独走を決定づけたのが、1984年に発売されたマルチ800だった。合計250万台を超える大ヒットを飛ばしたモデルである。後継モデルのアルトは、2010年に30万950台販売されて、インド初の年間30万台以上売れたモデルとなった。

 なぜ、これほどヒットしたのか。

 その強さを支える営業現場に出向いてみた。デリーにあるマルチスズキの販売店。営業マンが言うには、安価で燃費がいいことが一番の強みだが、それに加えて部品がインド製でメンテナンス費用が安いことやサービスネットワークが広いことが、顧客を引きつけているということだ。

 燃費効率とメンテナンスの簡便性。この2つがインドで自動車を売る際に、非常に重要なポイントだという。

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