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第29話「団さん。決算の数字が変なんです」

2011年5月11日(水)

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前回までのあらすじ

 シンガポールのMTCラボに赴任した沢口萌は、MTCのCFO、細谷真理と一緒に、原価計算システムの構築に奔走していた。

 MTCの主力製品である「K01」は自動車メーカーからひっぱりだこで、大量の受注残を抱えていた。しかし、電気自動車の電池の技術は日進月歩で変わり、K01の製品としての寿命は、当初の予定よりずっと早くなる気配だった。

 リンダは、達也と組んでK01のアジアでの製造と販売を考えていた。しかし、達也はリンダのいる中国では、製品を製造しないと決めていた。リンダはそのことに大きな不満を持っていた。

 そんなリンダのもとに、UEPCのCEO、マイケル・ウッズから電話が掛かってきた。ウッズは、K01がUEPCの製品の特許を侵害していると言った。

シンガポール

「団さん。決算の数字が変なんです」

 真理は出来上がったばかりの月次決算書を達也に見せた。世界中からMTCラボに注文が舞い込んできたおかげで、月次の売上高は1億ドルを軽く超えた。だが、利益がついてこないのだ。

「税引き前で100ドルの赤字か。原因の調べはついたのかな」

 真理は「粗利が悪すぎです。萌ちゃんの計算ミスではないと思いますけど」と答えた。だが、言外に「ミスであって欲しい」との思いが伝わってきた。

 達也はスマートフォンを取り出して、電卓のプログラムを起動させ、数字のチェックを始めた。

「危惧していたことが、まさか現実になるなんて…」

 K01は、実質的に世界シェア100%の製品だ。世界中の自動車メーカーからの注目を浴びて、生産が間に合わないほどの受注残を抱えている。なのに赤字というのには、ワケがあった。

「早急に、K01の戦略を見直さないとね」
 だが、真理には達也が何を考えているのか、理解できない。

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「第29話「団さん。決算の数字が変なんです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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三品 和広 神戸大学教授