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フェイスブックはカフェから生まれた!

なぜシリコンバレーがITベンチャーを生み出すのか

  • 津山 恵子

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2011年5月10日(火)

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 「失敗を恐れてはいけない。リスクを取らなければ、世界の誰もがやらなかったことなんてできない」

 アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)の名言ではない。カリフォルニア州のシリコンバレーで会う起業家や投資家など誰もが、本気で語る言葉だ。

「失敗」だらけの「成功の街」

 シリコンバレーの中心、カリフォルニア州パロアルトにあるちょっと洒落たカフェやレストランに行ってみよう。周りのテーブルにいる男性たちが太い声で発する、「投資家」「ビジョン」「ビジネスモデル」という言葉が、耳に飛び込んでくる。そう、なんとカフェで、若い起業家たちが、事業の説明を投資家などに繰り広げているからだ。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOが投資を取り付けたのも「ユニバーシティ・カフェ」という、南仏風のレストランだったそうだ。

 フェイスブックやグーグル、アップル、ヒューレット・パッカード、インテルといったIT企業の本社がひしめくシリコンバレー。半導体に使われる「シリコン」にちなんだ地名だが、現在、雨後のタケノコのように誕生する多くのベンチャーは、ソーシャルメディアやモバイルのアプリが中心で、もはや半導体ではなく、「次世代メディア・ベンチャー」誕生の地となっている。

 ここで、1カ月に数十件ものベンチャー企業が生まれるのはなぜか。

 シリコンバレーでの起業のプロセスをシンプルにすると、次のようになる。起業→投資家探し→投資を受ける→事業開始。もちろん自己資金で事業を開始してから、投資を受けるケースもある。YouTubeはそうだった。投資を受ける前に人気が出てしまい、創業者らがクレジットカードの上限まで借金して、サーバーを拡張していった。

 今年2月、シリコンバレーでアジア系米国人の起業を支援しているベン・パク氏に会った。パク氏は現在、アジアアメリカ・マルチテクノロジー協会のエグゼクティブ・ディレクターだ。

 「シリコンバレーの文化だって? 『失敗』なんて恐れることはない。『失敗』は世界の終わりではない。『失敗』から学ぶことができて、むしろ励みになる。そして、『失敗』もあり得るというリスクも負わなくては何も始まらない」

 「石橋をたたいて渡る」であるとか、確実性・品質重視といった日本の精神文化の中で育った私には、あまりに「失敗」という単語が多く出てくるのでたじたじになるが、こういう発言はパク氏にとどまらない。シリコンバレーにいると、日に何度も聞く台詞だ。だから、カフェで日夜、ピッチ(投資家への売り込み)が進むわけだ。

 パク氏はこうも言う。

 「テクノロジー関連で起業したいなら、ニューヨークもふくめた世界のいかなる場所よりも、シリコンバレーが最適な場所だね。ここに来れば『起業』について知り尽くした投資家がたくさんいるし、それだけチャンスが転がっている」

 確かに、ザッカーバーグ氏もフェイスブックを起案したのは米東部にあるハーバード大だったが、パロアルトに来て投資家に会い、この地に本社を構えている。

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