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問題解決の経験は「質より量」

チーム創りを根本から学び直す【2】

2011年6月13日(月)

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 先日、ラフティングと言う競技の日本チームを率いる浅野重人監督とお話しする機会がありました。ラフティングという競技は日本ではあまり知られていないのですが、ゴムボートで激流の川を下る、とてもハードなチームスポーツです。
 興味のある方は浅野監督のHPなど参照してみてください。

 浅野監督とのお話しの中で感銘を受けたことがありました。浅野監督が日本で初めてのプロチームの創設に取り組み始めた10年ほど前は、日本チームが世界のレベルに追い付くためには50年以上かかると言われていたそうです。その状況からチーム創設し、わずか8年で世界大会優勝という快挙を成し遂げた事実でした。

チーム創りの本質はスポーツチームも同じ

 浅野監督の言葉を借りれば「世界最弱のチームを8年で世界一にした」ということです。

 さらにお話しをうかがっていて驚いたことは、浅野監督が世界一のチームを目指し、試行錯誤して究めたチーム創りの本質のほとんどが、私がビジネスチーム創りでたどり着いたチーム創りの本質と極めて共通していることでした。

 今回はその中の1つを紹介します。今後、共通するほかのチーム創りの本質についても折に触れご紹介したいと思います。

【浅野監督が究めたチーム創りの本質】

チームビルディングはBeとDoで成り立つ。Beを見過ごしている組織が多い

 チーム創設当初、世界の優秀なチームを片っ端から参考にしたそうです。それは主に勝つためのやり方を研究しました。しかし、そこには決定的な壁がありました。それは肉体的に劣る日本人チームが、フィジカル能力の高い海外のチームに勝つことは、とても困難であるということです。

 そしてもう1つの壁として、日本チームのメンバーは国内では、トップアスリートばかりでした。ですからプライドも高く、チームとしてよりも個人として頑張ることが中心になりがちだったのです。

 そこで浅野監督は、フィジカル面だけではなくメンタル面の強化に主眼を置き直しました。

 まず、互いを知るための価値観の共有から始め、チームビジョン(世界大会で優勝すること)の達成を通じて、個々が達成したいこと、達成できることは何か(自己ビジョン)を鮮明化することに徹底的に取り組みました。

 このことによってチームの目標と個人の目標が連動し、チーム目標を達成することイコール、自己ビジョンの達成につながることで、個々のメンバーがチームとして一体的に動けるようになっていきました。

原因の多くはリーダー自身にある

 つまり、Be=「個々のメンバーのチームへの関わり方、チームに対する自己の在り方」が大きく変わりました。その結果、個人の頑張りだけではなく、チームの目標達成のために自己の力をどう活かすか、チームの目標を達成するために自己の能力の何を強化するのか、という「Do」の大きな変化へとつながっていったのです。

 そのほかにも多くの要素がありますが、チームは個々の能力の足し算ではなく、チームシナジーを伴ったチーム力を獲得することができるようになり、結果として世界大会でも上位に入賞できるようになり、最終的には優勝を勝ち取ることができました。

 この1つの本質を取ってみても、私達がビジネスチームにおいてたどり着いたチーム創りの本質の1つと同じものでした。このようにチーム創りには本質的な幾つかの要素があり、それらをしっかり取り組めば良いチームを創ることができるのです。

コメント1

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「問題解決の経験は「質より量」」の著者

斉藤 秀樹

斉藤 秀樹(さいとう・ひでき)

アクションラーニングソリューションズ代表取締役

ビジネス・チームビルディングの第1人者として、コンサルタントして活躍。アクションラーニングソリューションズ代表取締役、日本チームビルディング協会代表理事。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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