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「消費者の声を聞く」というモノ作りのウソ

「質」の時代にヒット商品を生み出すアプローチ

  • 常盤 文克

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2011年6月14日(火)

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 「メード・イン・ジャパン」の製品は長らく、その品質と信頼性の高さから世界中で支持されてきました。日本企業の強みは、質の高い製品を安定して量産できることにあります。それが結果として、メード・イン・ジャパンの確固たる地位を築いたと言っていいでしょう。

 前回もお話ししたように、こうした日本企業の強みを生かせるのは、高品質・高機能な製品をリーズナブルな価格で、主に中所得者層向けに売る「MOP(Middle Of the Pyramid)」ビジネスです。発展途上国や新興国における低所得者層、すなわちBOP(Bottom Of the Pyramid)を対象にしたビジネスでは、中国や韓国、台湾の企業にはかないません。

 しかし、先進国を含めた世界市場全体で見ると、MOPはBOPの市場よりも、ずっと大きいのです。日本企業のモノ作りの強みは、安さではなく品質です。MOPの市場では、その強みを生かせます。そこで今回は、この「質」という切り口から、モノ作りについて改めて考えてみたいと思います。

エコポイントという名の壮大な“実験”の答え

 ここ2~3年、景気対策と称していろいろな形で補助金の投入が相次ぎました。家電製品や住宅のエコポイント制度、自動車のエコ減税などが実施され、売り上げは急増しました。ところが、一連の対策が終わると、多くはその反動で売り上げが落ち込んでしまいました。

 これらの景気対策は、日本企業に「量」か「質」かを問う壮大な“実験”だったように思えてなりません。ポイント制度や減税、補助金といった支援策によってモノの価格は、見掛け上は下がり、確かに販売の「量」は急増しました。それが一過性の現象に終わったということは、消費者の答えは「量」ではなく「質」だった、ということではないでしょうか。

 私たちの生活は確かに豊かになり、モノがあふれ、量の観点では飽和状態にあります。一方、もっと健康に、快適に、より豊かな生活を送りたいという欲求には、限りがありません。そんな欲求に応えようとすれば、あとは質を追い求めるほかありません。

 ただし、質は多様です。最近では単なるハードな質を超えて、「やさしさ」「美しさ」のような人の感性に訴えかける「ソフトな質」も大事になってきました。現代の日本人のニーズとは、「質」であると言っても過言ではないでしょう。

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