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「ロジカル」の出発点は「思いつき」

<集中講座その1>初期仮説

2011年7月7日(木)

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ロジカルシンキングは「仮説構築」から始まる。と言われると難しそうだが、恐れることはない。
最初の仮説は、「思いつき」で構わない。奇抜な説もあっていいから、まずはアイデアの数で勝負する。
「思いつき」の正しさを検証するのは、次の段階。意外な説が、有力説として浮かび上がるのが面白い。

 先行き不透明な時代にこそ求められるのがロジカルシンキング。右肩下がりの日本で、自分のキャリアをどう高めていけばいいのか。そんな問題に答えを出すには、複雑な社会の動きをシンプルに理解することが必要。物事の因果関係を整理し、問題解決の方策を練り上げるクリエーティブな思考力が不可欠だ。

 ロジカルシンキングの第一歩は仮説の構築。仮説とは、文字通り仮の説明。目の前にある事実から推論をひねり出す作業だ。例えば、「待ち合わせをしている友人が来ない」という時に「約束を忘れたのかな」と想像する原因探求型の仮説もあれば、「社会保障の財源が足りない」という現実を前に「消費税率を上げるべき」と考える問題解決型の仮説もある。

 ここで例題。下のグラフ1は、日本の離婚率(人口1000人当たりの1年間の離婚件数)に関する厚生労働省の統計。1960年代半ばまでは0.8以下だったのが、じわじわと上昇し、98年には1.94を記録した。この離婚率上昇の原因を考えてみよう。

 例えば、こんな仮説はどうか。

●経済的に自立した女性が増え、離婚をためらわなくなった。

 なるほど、もっともらしい。だが、これは限りなく「思いつき」に近い「初期仮説」。60年代半ば以降、本当に経済的に自立した女性が増えたのか。自立した女性ほど離婚するものか。そもそも、かつて女性が離婚しなかったのは経済的な理由からだったのか…。これらの疑問に答えるデータがなければ、信用できない。例えば、女性の有職率や平均収入の推移などを調べれば、この初期仮説の信憑性が高まるかもしれない。

画像のクリックで拡大表示

 初期仮説は、検証を経て進化させるべきもの。1つの仮説に固執せず、幅広く様々な可能性を検討しよう。このプロセスで手を抜くと、本当のところが見えてこない。

 あるいは、こんな仮説はどうか。

●自由を尊重する戦後教育により、離婚への抵抗感が減った。

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「「ロジカル」の出発点は「思いつき」」の著者

斎藤 広達

斎藤 広達(さいとう・こうたつ)

事業再生コンサルタント/理論社社長

1968年生まれ。シカゴ大学経営大学院修士(MBA)取得後、ボストン・コンサルティング・グループ、シティバンク、ローランドベルガーなどを経て独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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