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東北は新しい幸せを実現する地域になる

2011年7月4日(月)

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 もう、いいんじゃないでしょうか、我慢するのは。

 いつまでも、政府や行政を当てにできないのがハッキリしてきました。復旧じゃない復興だ、復興会議の意見を聞こう、自立しかないなど、いろんな人がいろんな意見を述べ立てています。そして、やっと復興会議の提言もなされました。しかし、それを実行するのはあくまで政府。

 現実を見てください。いまも、瓦礫の撤去やたまった泥をかき出すので精一杯。避難所は改善されず、仮設住宅は入居者が少なく、仕事もなく、明日への希望も薄らいでいるのです。

 霞ヶ関は政権抗争で、役人は手持ちぶさた。そんな暇があるなら、各省庁から選抜チームを20チームほどつくって各町村の被災地へ入って、復興プランを地元と一緒にやれば、復興は一気に進むのに。誰でも思いつくことです。

 また、テレビや新聞は、がんばれと激励。前向きな東北人を切り取って、あたかも被災から立ち直りつつあるような印象を与えています。本当にそうでしょうか?

「愛してやまない東北ですから」

 ネガティブな意見を言うつもりは全くありません、愛してやまない東北ですから。でも、政治家や経済界の人たちは、心の底から、東北人のことを考えているのでしょうか。無意識の内にあるのは、東北は魑魅魍魎の棲む道の奥(みちのく)だし。勘ぐりたくもなります。

 なぜ、彼らの多くはそう思っているのでしょうか(思っていないかもし知れませんね、ごめんなさい)。いや、政治家や役人だけではないかもしれません。東北そのもののイメージが固定されているような気がするのです。

 例えば、多くの知人に質問します、“東京~八戸間は電車でどれくらいかかる?”。平均すると5時間くらいが、いちばん多い。正解は3時間。みんな驚きます。それくらい知らないし、関心も低い。

 また、日本のどこに旅行に行きたいか、という質問には「北海道」。魚はどこが旨い?も「北海道」。東北は何でもスルーされているのが現実です。

 それに呼応するように、東北人はだいたいが口数が少なく控えめ。加えて、劣等感も強い。訛りもあるし、自分たちは田舎者と思っている人が正直多いのです。

 大学や就職で東京に出ると、いちばん先にすることが訛りを消す努力。私もそうでした。無意識のうちに、東北出身を隠そうとするのです。大阪人がほんとうに妬ましかった。今思えば、恥ずかしいことでしたが。

東北人にはコンプレックスがあるの?

 では、東北人は生まれついてのコンプレックス性なのでしょうか?歴史的にも、後進の人たちなのでしょうか?

 大きな声で否定します。縄文時代は、東北こそが最も豊かな中心的な場所だったのです。平均気温が今と比べて約3~5度ほど高かったと言われていますから、森には落葉広葉樹が広がり、木の実や動物は豊かに。河や海には、魚があふれていました。

 青森・三内丸山遺跡を見てもお分かりのように、かなり高度な文化が発達していたのです。ご存知の縄文文様の土器は、焼いて食べるから煮て食べるための発明。また、植物で編んだポシェットを利用。オシャレ度もなかなかのものでした。

 さらに、遺跡で出土された黒曜石、翡翠、琥珀などは北海道や新潟などとの交易があったことの証し。縄文各地に点在する土偶にいたっては、日本のキャラクター文化の始祖と言うこともできます。パリコレならぬ、縄文コレクション。場所もセンスも、最先端でした。

 こういう最先端の文化を営んでいた東北人に、元々コンプレックスなど、あるはずもありません。それどころか、北方から大陸から、さらには南方からやってきた異民族を快く受け入れ、東北の地に住まわせていたのです。

 それこそが、日本人の多様的な思考法を生み出す源になったことは言うまでもありません。それは、現存するDNAの型の種類が、日本に最も多く残されていることからも証明されています。

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「東北は新しい幸せを実現する地域になる」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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