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ぶち切れ寸前!―ダメダメ上司に耐える部下の苦悶

「一定のメド」がつくまで愚痴で乗り切れ!

2011年7月7日(木)

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 岡田幹事長ほど、誠心誠意、菅総理に尽くした人はいない――。
 先日、「ダメ上司との付き合い方を教えてほしい」という取材を受けたときに、政治部記者の方がそう話してくれた。

 菅内閣が発足した昨年9月以降、岡田幹事長は自らが批判の矢面に立つことで、徹底的に首相を支えてきた。脱小沢をアピールするためには、元代表である小沢氏を判決確定まで党員資格停止に追い込み、自らが嫌われ役を買って出た。

 菅総理に忠実に尽くすことで、「自身の敵をつくることになったかも」と、本人がついついこぼすこともあったが、それでも「総理を徹底的に支えるのが、自分の役目」と言い、就任以来、東奔西走してきたという。

 ところが、その“上司”と“部下”の関係に、とうとうヒビが入り始めた。
 「菅さんは上司で、野党は取引先のお客様。その間で四苦八苦しているのが、岡田幹事長。最近の“上司”のワンマンとダメダメぶりに、愛想が尽き始めている。岡田さんの疲弊ぶりには、“取引先”の野党からも同情する声が出るほど」
 なのだそうだ。

 岡田幹事長は不信任決議案が否決された夜、ニュース番組に出演し、「総理と鳩山前総理との会談で、辞める、という言葉は一度たりとも出ていない」、「一定のメドというのは、言葉どおり一定のメド」として、「辞任を決断させた」と意気揚々とする鳩山前総理や、「6月中に辞任」と騒ぎ立てたマスコミを牽制していたが、あれも“上司”への忠誠心からだったということなのか。

 真偽のほどはよく分からないし、永田町の常識と一般常識とは、かなり乖離している部分もあるように思ったりもする。だが、ずっと取材を続けていた記者の方が、「ダメ上司に翻弄される岡田さんが気の毒で仕方がない」と言うのだから、よほど岡田幹事長の我慢も限界に達しているということなのだろう。

キラリと光っていたものに賭けたのに「あれれ??」

 確かに、ダメ上司を持った部下は大変である。

 ただ単に仕事ができない上司ならまだしも、それなりの社会的地位と権限を持ち合わせた上司が、ダメダメ、だった時には苦労する。

 当然ながら、よほどの強運の持ち主でもない限り、本当にダメダメで、“地位”を手に入れる人は滅多にいない。それなりの地位に就いた人には、それなりの理由がある。「うちの上司は色々と問題があるのは確かなんだけど、キラリと光るところがあった」と、リスペクトできる部分を持ち合わせていることだってあることだろう。

 多分、菅総理が民主党の代表に選ばれたのだって、単に「小沢さんじゃイヤ」という消去法ではなく、菅さんに期待する部分もあったのではないか。もちろんすべてじゃなくても、どこかキラリとしたものがあったからこそ、“部下”たちだって支えようと思ったんじゃないだろうか。 

 いずれにしても、キラリと光っているものがある、と期待した上司であっても、走り出してみると「あれれ??」と思うようなことがある。でも、「もう走り出しているのだし、いまさら後戻りはできない」と、上司を支えようとすればするほど、キラリが幻に変わっていく。

 いっそのこと、「もう、やってられない」と逃げ出そうとも思うのだが、チームの果たすべき使命を考えると、投げ出すなどという無責任なこともしたくない。

 上司への忠誠というよりも、自分の立場への責任。
 そうなのだ。世の中には、どんなに上司にがっかりさせられても、どんなにダメダメな上司であっても、そのチームの一員として、チームに課せられた役割を達成しなくてはいけないことがある。

 責任感の強い人ほど、自分の立場をわきまえている人ほど、上司を盛り立てながら、どうにかやり遂げようとするから、余計に疲れ果てる。あまりの上司の不条理な振る舞いに、「もうやってられるか!」と呆れても、「なんとかしなきゃ」という葛藤に襲われる。
 それは、過剰なまでに体力を消耗させ、疲弊させるのだ。

 これまでにも何回か、菅総理の言動からリーダーシップやら、フォロワーとの関係やらを書いてきたが、ダメ上司に右往左往する部下たちの気持ちに寄り添ったコラムは書いていない。

 そこで今回は、「ダメダメ上司の取説」について考えてみようと思う。

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「ぶち切れ寸前!―ダメダメ上司に耐える部下の苦悶」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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