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意外と知られていないサッカー日本代表「2015年の約束」

高すぎるくらいの目標が組織の成長を加速する

  • 武田 斉紀

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2011年7月11日(月)

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サッカー日本代表、女子代表の活躍は偶然か

 なでしこジャパン(サッカー女子代表)は、現在開催中の女子ワールドカップドイツ大会で、大会3連覇をめざした開催国ドイツ(世界ランキング2位)を撃破した。まさかまさかの快挙だ。結果ベスト4となり、「世界ランキング4位」が本物であったことを証明した。まだ準決勝、決勝と厳しい戦いは続くが、最後まであきらめない「なでしこらしさ」を出し切ってほしい。

 サッカーが好きな方でなくとも、先日行われた男子U-17(17歳以下:高校生中心)のワールドカップでも、18年ぶりにベスト8となったというニュースを耳にされただろう。昨年はご存知のように、男子の日本代表(A代表)が、世界中が注目する4年に1度の大会、ワールドカップ(南アフリカ大会)で輝いた。自国開催以外で初めてベスト16に進んだのだ。

 サッカーは世界のスポーツだ。昨年のワールドカップ予選には過去最多となる199の国と地域が参加した。直近のオリンピック(北京大会)の参加国・地域数204とほぼ同数。ワールドカップ本大会に出られるのは、その中から約6倍の競争を勝ち抜いた32チームのみという狭き門だ。

 このスポーツに関してはヨーロッパと南米において長い歴史があり、残念ながらアジアは後進国だ。過去19回の大会で、優勝または準優勝した38か国はいずれもヨーロッパと南米のチーム、アジアの国名はない。そうした中、日本は1954年に予選に参加して以来、実に44年をかけて1998年にようやく本大会初出場を果たす。以来4回連続で本大会出場を果たし、強豪ひしめく中でようやくベスト16にまでたどり着いた。

 女子も着実に成長してきた。女子のワールドカップは1991年に始まり、男子と同じように4年に1度開催されているが、なでしこジャパンは今回まで6大会連続で出場を果たしている。国際大会デビューは1981年だけに、短期間で成長してきたことが分かる。

 日本におけるサッカーというスポーツの歴史は、企業で言えば、一進一退を繰り返しながらも着実に成長している状態といえるだろう。男子、女子、そして年代別チームの活躍は偶然なのか。そうではない。財団法人・日本サッカー協会(JFA)を中心とした強化育成策が功を奏しているのだ。そこには企業がビジネスにおいて学べる何かがあるはずだ。サッカー以外のスポーツに携わっている人にとっても、参考になるかもしれない。

 私は先日、日本サッカー協会からその中身について直接うかがう機会を得た。彼らが考え実践していたのは短期的な施策ではなかった。まず明確な理念やビジョンを掲げ、それに基づいたさまざまな長期的施策がなされていたのだ。また一般にはあまり知られていないが、協会は成長発展に向けた具体的な高い目標を掲げていた。

 彼らは「約束」と表現している。それは理念、ビジョン、アクションプランと共に2005年の元日に、当時の川淵三郎キャプテン(会長=当時、現名誉会長)によって『JFA2005年宣言』として発表された。川淵さんはテレビでにこやかな笑顔を振りまいている宣伝マンと思っていたが、陰ではしっかりと日本サッカーの未来を考えてくれていたのだ。

 同宣言には4年後となる「2015年の約束」と、ちょっと先にはなるが、「2050年の約束」が明言されている。さて、それぞれの約束の中身とは?

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