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第38話 「それって、うちを破綻に追い込むために作った会社じゃないでしょうね」

2011年7月13日(水)

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前回までのあらすじ

 シンガポールのMTCラボに勤める細谷真理と沢口萌は、休日のビーチで聞き覚えのある声を聞いた。それは、ジェピー時代の上司、間中隆三と斑目淳次の2人の会話だった。

 UEPCの開発担当部長のアンディーは、三沢と連れてバンコクを訪れ、リンダにK01を製造するソムチャイを紹介させた。

 アンディーは、UEPC上海工場でスイッチの新製品を作っているロボットが思うように動かず、頭を抱えていた。そのプログラムは自分で開発したものではなく、金子順平が特殊スイッチの製造用に開発したプログラムの盗用だった。

 アンディーはプログラムの修正のために金子をUEPCに引き抜く必要があると考えた。そのために、金子が尊敬する三沢を利用しようと企てた。

シンガポール

 「金子さん、最近見かけないんですけど」
 萌が心配そうに達也に聞いた。

 「研究所に閉じ籠もったまま出てこないんだ。彼は、開発に没頭すると周りが見えなくなる。でも、今回はどうも様子がおかしい」

 「三沢さんからUEPCに誘われたことで、悩んでいるんでしょうか」

 「それもあるかもしれないね。でも、金子さんにとって三沢さんは上司というより、父親のような存在だったんだ。研究領域だけでなく、彼の人生すべてについて相談してたな。その三沢さんが金子さんを誘った…」

 「アンディーを助けるために、団さんを裏切るように仕向けた。それを、金子さんは我慢できなかった、ということでしょうか」

 萌は金子の心理を分析した。

 「さて、どうかな。三沢さんはあこぎなことをする人じゃない、とボクは信じている。たぶん、純粋に金子さんを助けたかったと思う。例えMTCラボが破綻しても、自分の大切な弟子は助けたい、そう思ったのだろうね」

 「人聞きの悪いことを言わないでください。MTCラボは絶好調なんです。誰もこの勢いを止められません」

 真理はむきになって否定した。だが、達也は首を左右に振った。

 「きみたちは間中さんと斑目さんを、セントーサで見たといったね。なぜ、あの2人が揃いもそろってシンガポールにいるのだろうか」

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「第38話 「それって、うちを破綻に追い込むために作った会社じゃないでしょうね」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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