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日米ファンクショナル・アプローチ座談会

2011年7月14日(木)

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 筆者は、2011年6月にアメリカのオレゴン州で開催されたバリュー・エンジニアリング(VE)国際大会に参加してきた。大会には9年連続の参加だ。今回は東日本大震災から3ヶ月後であったこともあり、大会に参加していた各国の専門家たちは、今の状況と日本再生に対して、いろいろと気にかけてくれていた。

 そこで、日本再生をテーマに日米座談会を思い立ち、急遽それぞれの分野のトップリーダーに声を掛け、専門家の視点からの貴重な意見を伺うことができたので、その内容をお伝えしたい。

 ファンクショナル・アプローチ(FA)を発明し、VEを生み出したアメリカからは、クレイグ・スクワイア国際VE協会(SAVEインターナショナル)会長、同大会に参加していた日本からは、ものづくり分野の専門家として佐藤嘉彦氏、土木建築の分野の専門家として斉藤浩治氏に参加いただき、筆者は経営改善の分野の専門家として加わると共に、ファシリテーターも務めた。

ファンクショナル・アプローチのトップリーダー

横田:皆さん、お集まりいただきありがとうございます。まず、メンバーの紹介をしたいのですが、スクワイアさんはどのような活動をされているのですか。

クレイグ・スクワイア氏
米国テキサス州ヒューストン市郊外在住。ソフトウェア設計開発会社(NWIS.NET)CEO。2011年から国際VE協会の会長に就任。

スクワイア:クレイグ・スクワイアです。私は、ヒューストン市の郊外にあるウッドランドという美しい街に住みながら、アジア太平洋地域に重点を置いたグローバルな事業展開と国際関係分野を専門としています。専門はITとVEです。IT企業のCEOとしての活動と、国際VE協会の会長としての活動をしています。

横田:もともとVEは、ものづくりや土木建築の分野を中心に広まったものですが、ITや他の分野にも適用が広がっているのですね。その辺りは、またあとで伺います。では、ものづくりの分野の専門家の立場から、佐藤さん、お願いします。

佐藤:佐藤嘉彦です。私は、元々自動車を創っていました。そこでVEを学び、派生技術を開発したり、海外から国内に持ち込んで普及したりしてきました。現在は、機能開発や原価低減、原価企画を各企業にたいして指導しています。

横田:派生技術とは、具体的にはどんなモノなのですか。

佐藤:テアダウン、モジュール設計、DFMAといったものです。

横田:ものづくりの分野では、有名なものばかりですね。最後になりましたが、斉藤さんは、土木建築の分野の専門家ですね。

斉藤:斉藤浩治です。私は土木建築の内、特に公共事業を対象に、VE適用による改善活動を行っています。建設コンサルタント歴は40年になります。VEと出会ってからは10年経ちました。

横田:公共事業の改善活動は、結構大変なのではないですか。

斉藤:弊社は、2006年に業界初のVE専任組織を創り、独自のメソッドで国や地方自治体の職員の方々とチームを組んで改善活動を行っています。毎回、色んな価値観の人との出会いがあり、一緒に楽しく仕事をしていますよ。

横田:日本再生には、公共事業は重要な役割を担っていますね。私は、アメリカやものづくりや土木建築からVEを学び、その革新的な技法を民間企業における経営改善に適用できないかと考えました。VEの原理であるFAを経営コンサルタントとして伝えています。

まだまだ広がるファンクショナル・アプローチ

横田:それぞれに分野のトップリーダーが一堂に会するのも、国際大会ならではのことですね。本題に入る前に、FAの活用状況を分野ごとにお伺いしたいと思います。今度は佐藤さんからお願いします。

佐藤嘉彦氏
元いすゞ自動車部長。日本のテアダウンの礎を築く。現在はコンサルタント(VPM技術研究所)。『日経ものづくり』「勝つ設計」を連載など著書多数。

佐藤:私自身は、FAの活用を強く指向しているのですが、最近の日本の製造業の大半は、従来のファンクションに満足してしまい、ただそれを、如何に安く入手するかということに四苦八苦しています。そういうやり方ではなく、もっとFAを活かして、新しい機能を開発していき、もっと競争力を付けていくべきだと、指摘しています。

横田:なるほど、日本の製造業ですら、いまやコストに気を取られ、FAの本質を見失い始めているのですね。折角のツールなのに勿体無いですね。世界的に見ても、このような傾向があるのでしょうか。

スクワイア:私は、世界中の製造業や建設業の技術面、プロセス面、そして戦略面でFAが適用され、革新的な改善をもたらしてきたのを見てきました。まだまだ素晴らしい結果をもたらすFAの力強さと柔軟さに、毎回感銘を受けていますよ。

横田:IT分野では、FAは取り入れられているのでしょうか。

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「日米ファンクショナル・アプローチ座談会」の著者

横田 尚哉

横田 尚哉(よこた・ひさや)

ファンクショナル・アプローチ研究所

顧客サービスを最大化させる経営改善コンサルタント。米GEの価値工学に基づく改善手法を取り入れ10年間で総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、コスト縮減総額2000億円を実現させる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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