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裏方さんに感謝していますか

[6]サザンDVDで思い出した叔母の「陰のリーダーシップ」

2011年7月20日(水)

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 気まぐれで数年ぶりにあるDVDを見た。『1998 スーパーライブ in 渚園』。サザンオールスターズの結成20年を記念したヒット曲満載のライブ映像だ。日本を代表するスーパースターにふさわしく、凝った演出やバックダンサー、ゲスト出演など、内容は豪華絢爛だ。

 懐かしいな…。そう思いながら映像を見ているうちに、次々と仕事のことを考えてしまった。「これだけの巨大イベントを実現するために、いったい、どれだけの人が汗を流したのだろうか…」。

 「照明、音声、会場設営、警備…。普通のことを普通に行うことが、どれほど大変なことか…。ミスなく、決められた通りに行われるだけで、実は、それはものすごく大変なことなんだよな…」
 「このイベントはたくさんの名もなき裏方さんに支えられて成り立っているのだな。彼らはサザンのライブを支えることに誇りを感じているんだろうな。仲間に自慢しているだろうな…」

 気がつくと僕はサザンオールスターズの歌を聞きながら、主役の彼らではなく、名もなき裏方さんたちのことばかりに思いを巡らせていた。そして、ふと気がついた。このDVDをこれまでに何十回と見た。しかし、今の僕は、DVDの見方が明らかに違うと。

 かつての僕は、サザンの演奏や、桑田佳祐が語るライブ演出のコンセプトなど、つまりはライブの主役やプロデューサーの視点でライブを見ていた。しかし、今回は裏方さんの視点で見ていた。その変化に気づいたのだ。

 おそらく、これは僕の仕事観、人生観が変わったことを意味している。そう。このDVDを見る時のみならず、あらゆるものの見方や感じ方が、かつてとは変わった。主役だけでなく、脇役や裏方さんの気持ちを感じるようになった自分の変化に気がついたのである。

幹事“不在”の忘年会

 話は変わって、昨年末の忘年会シーズンのこと。連夜のように催された忘年会のうちの1つでの出来事である。

 その忘年会は、ある繁華街の居酒屋で、友人と、友人の友人、などが次々と集まり30人ほどの大宴会として催された。皆でおしゃべりを楽しみ、料理に舌鼓を打ち、友人を互いに紹介しながら、忘年会は楽しく進んでいった。

 そして予定の時刻を過ぎ、閉会に近づいた時のことだ。お店の人が勘定書きを持って来た。誰かが精算し、参加者から会費の徴収などをしなければならない。

 会の主催者は僕の友人のコンサルタント。しかし、当然ながら彼は多くのゲストに囲まれて会話に忙しい。参加者の多くは、彼と話しに来ているので、彼の取っている行動は当然のことであり、彼がこまごまとした精算などをするのは、よろしくない。

 どうするのかな。誰かほかに幹事がいるのかな…。そう思って、周囲をキョロキョロ見回してみると、僕の心配は杞憂であることが分かった。会場では僕も何度かお会いしたことがある女性の坂本さん(仮名)が一人ひとりから会費を集め、こまごまと下働きをしてくれていたのである。

 だが、待てよ。彼女に任せておいて自分は酒を飲んでいてもいいのだろうか…。僕は躊躇した。なぜならば、僕は知っていたからだ。

コメント10件コメント/レビュー

う~ん、どうなのかなぁ。サザンのライブの裏方さんは、仕事としてそれをやっているんですよね。ボランティアじゃないでしょ? 一方、宴会の「坂本さん」は、まさにボランティア。同列に扱えませんよね。◆裏方仕事に目を向ける=気遣う、なんですか? 仕事としてやっている以上、表だろうが裏だろうが、仕事ぶりを評価してほしいと思うのでは? その評価の根拠をきちんと示して、だからあなたの仕事は高く評価できる/評価できない、とするのがリーダーの仕事なんじゃないですか? ◆「坂本さん」の話に戻りますと、ねぎらいの言葉をかけることが、好意に甘えたことにはならない、と思っているのだったら、大勘違い。坂本さんに悪いと思うなら、率先して自分が下働きするか、友人に言って、二度とそんなことさせないようにするか、行動すべきでしょう。人ってのは、「行動」がすべてだと私は思っています。(2011/07/24)

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「裏方さんに感謝していますか」の著者

小倉広

小倉広(おぐら・ひろし)

組織人事コンサルタント

小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、リクルート入社。ソースネクスト常務などを経て現職。対立を合意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

う~ん、どうなのかなぁ。サザンのライブの裏方さんは、仕事としてそれをやっているんですよね。ボランティアじゃないでしょ? 一方、宴会の「坂本さん」は、まさにボランティア。同列に扱えませんよね。◆裏方仕事に目を向ける=気遣う、なんですか? 仕事としてやっている以上、表だろうが裏だろうが、仕事ぶりを評価してほしいと思うのでは? その評価の根拠をきちんと示して、だからあなたの仕事は高く評価できる/評価できない、とするのがリーダーの仕事なんじゃないですか? ◆「坂本さん」の話に戻りますと、ねぎらいの言葉をかけることが、好意に甘えたことにはならない、と思っているのだったら、大勘違い。坂本さんに悪いと思うなら、率先して自分が下働きするか、友人に言って、二度とそんなことさせないようにするか、行動すべきでしょう。人ってのは、「行動」がすべてだと私は思っています。(2011/07/24)

「裏方さん」という言い方に、この著者の発想がすべてでているのだろう。いったい、「裏方」って何?裏方があれば「表方」もあるの?僕は歌舞伎が好きでよく見に行くが、歌舞伎の世界って、表に出ている歌舞伎役者だけでできているわけではない。それを花形の歌舞伎役者もよく知っている。超一流といわれる歌舞伎役者であればあるほど、舞台芸術としての「歌舞伎」が、それに関係するすべての人の力で成り立っていることを知っている。例えば「黒子(くろご)」。黒子は顔も見えず、役者の陰に隠れて、芝居に無くてはならない仕事をしている。そういう人たちの仕事を認め、自分たちと同じ土俵で、それぞれの役割を果たしていると、花形役者すべてが分かっているから、あの歌舞伎という伝統芸能が連綿と続いているのだと思う。人を見て、「この人は「裏方」」なんていう発想しかできないというのは、どうでしょう?裏方ではなく、それぞれがその時に自分のやるべきことを考えて動いているのではないですか?(2011/07/22)

「名も無き裏方さん」と、既に見下しているのがおわかりになってないようです。別にそんな方にねぎらって頂かなくても。邪魔だから、上流の方は上流に居座って下手な事しないで下さい。(2011/07/20)

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三品 和広 神戸大学教授