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第41話 「こんな大金、我が社に支払能力はありません」

2011年8月3日(水)

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前回までのあらすじ

 MTCラボが製造するK01と、UEPCが作っている特殊スイッチは、金子順平が発明したロボットで作っていることが分かった。MTCラボがジェピーの特許権を侵害しているということだ。団達也は自身の不明を恥じるとともに、賠償金額がいくらになるかについて、旧知の間柄である会計士の西郷に相談した。

 西郷の話を聞いた達也は、賠償金額がいまのMTCラボにはとても手に負えない額であると知り、細谷真理と沢口萌に状況を説明することにした。

 ジェピー時代の達也の上司、間中隆三は、シンガポールに潜伏し、達也を陥れるために工作していた。以前、自分が達也によってジェピーを追われたことを根に持っていた間中は、復讐の念からこのような工作に荷担していた。

シンガポール 中華レストラン

「ミスター・ウッズ、ミスター・ジャクソン、お久しぶりです」

 間中はたった2年前の出来事を忘れたかのように、笑みを浮かべて握手を求めた。それは、達也にぐうの音もでないほど痛めつけられた、あの株主総会のことだ。それからずっと、間中は復讐の機会をうかがっていた。そしてついに明日、恨みを晴らすことができる。

「きみのことはよく覚えているよ」
 キースは間中を見るなり言った。

「確か、マイケルと同窓じゃなかったかな」
 むろんそれはキース一流の皮肉だった。ジェピー時代、間中はハーバードビジネススクールで優秀賞をとったことになっていた。ところが、それはウソだったのだ。キースはそれを承知で話しかけたのだ。

「いやいや、ご冗談を」
 間中は卑屈な笑みを浮かべた。それは、キースが最も嫌う、意味のない笑いだった。
 だが、それは間中にとって些細なことにすぎなかった。

「ミスター・ウッズ、ついにダンのヤツを追い詰めました」
 間中は胸を張った。1年前、マイケル・ウッズの特命でここシンガポールに移り住み、達也とK01にかかわるあらゆる情報を集めた。そして、ついにK01を製造するロボットと、ジェピーが特許を持つ特殊ロボットとが、まったく同じ動きであることをつかんだのだ。

「熱血!会計物語 ~社長、団達也が行くseason2」のバックナンバー

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「第41話 「こんな大金、我が社に支払能力はありません」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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