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「リスクを背負って走るからこそ挑戦だ」

第3回:【ドイツ編】 救急車騒ぎを乗り越えて

  • 大角 理佳

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2011年8月19日(金)

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 ガリバーインターナショナルの会長・羽鳥兼市氏は7月、ともに走る、同社の執行役員須釜武伸氏、会長の三男の彰人氏の2人とともに、アップダウンの多い道を進んでいた。フランス横断時とは違ってドイツに入ると肌寒い日や、雨の日も多かった。毎日およそ40キロメートル(km)ずつのマラソンで疲労のたまった身体に、坂道や雨は相当こたえたようだ。

挑戦中断!? 初めての大事件

 「地球は丸いと言いますが、丸いのは宇宙から見たからであって、もう走るとでこぼこですよ」と羽鳥氏の元気な声が電話口から聞こえてきた。

 道のほとんどが上ったら下り、下ったら上りという連続。急な坂道を避けないルートを選んだのは、目的地の上海まで「人が走れる道での最短距離」をとろうとしているからだ。ドイツで走ったうちの3分の2は、舗装されていない山道。たまに車道に出ると、路肩もないような片側一車線の道路だ。スピードを上げて走りぬけるトラックにヒヤリとすることもしばしばだった。

 7月14日、ガリバー社長の羽鳥由宇介氏と同社の仲間が激励に訪れた。そこで、この日は初の完全オフに。温泉保養地でくつろぎ、翌日は、初めて現地の新聞記者から取材を受け、翌々日は会社の仲間が帰っていったという話がフェイスブック上には明るく綴られていた、が…。

 はて、休み明けのこの2日間は、どのくらい走ったのだろう。今度、須釜氏に尋ねてみようと思っていた矢先の17日、「実は、大事件が発生したんです」との報告があった。ランナーの1人である彰人氏が、風邪と疲労を押して走り続けたことが響いて倒れ、3日間入院していたというのだ。この時の状況を羽鳥会長に聞いてみた。

 「2~3日、ずっと風邪気味だったようです。でも歩いても何でもいいから40kmくらい行きなさい、と。『死んだ気になれば何でもできる』なんて、いつもの自分が思っているようなことを言って、一緒に走りながら横から気合いを入れていたんです。でも彼にしてみれば本当は限界だったようです」

 羽鳥会長が10メートルくらい前を走っていたのだが、彰人氏はついてくる気配がなかった。どうしたのかと思って羽鳥会長が振り向いたら、後ろの道路脇で倒れそうになっていた。それでも、その日のゴールまではあと1kmほどだったので、強引に走ったという。

 ところが、それが悪かったのか、身体に震えがきてしまった。すぐにホテルに戻って横になり、お医者さんを呼ぶことになったものの、ホテルの人は症状を見るなり『お医者さんよりも、救急車を呼んだ方がいい』と言いだした。

 すぐに、救急車は到着した。だが、メンバーが泊まっていたホテルは階段がものすごく狭く、部屋のある4階から担架で降ろせなかった。すると、あっという間にはしご車が呼ばれ、窓から担架を出そうとしたが、窓枠の幅が狭くて引き出せない。すると、救急隊は誰の許可もなく窓枠を壊してしまった。「ドイツの迅速な救急体制には驚きましたね。それで近所中が大騒ぎになっちゃったんですけどね」と羽鳥氏は苦笑する。

歴史あるホテルの窓から担架で運び出される様子に、周囲は騒然…

 何とか3日目に退院した彰人氏は、日が経つごとに体調も快復、今では誰よりも元気な姿で走っているという。

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