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「なでしこジャパン」が教えてくれたニッポン復興の道筋

限界の向こう側にこそ、新しい世界が待っている

  • 常盤 文克

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2011年8月19日(金)

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 東日本大震災から5カ月が経ちましたが、被災地には依然として厳しい現実が横たわっており、人々の生活はまだ落ち着いたとは言えません。一方、企業活動であるモノ作りやサプライチェーン(部材などの供給網)に目を向けると、従前の状態に戻す「復旧」という第一の段階は終わりつつあります。そろそろ次のステージであり、従来より良い状態にする「復興」へと進み、再び日本の産業を活性化させるべき時期に来ていると感じます。

 ところが、マスメディアの報道は、必ずしも前向きではありません。先日、ある新聞の小さなコラムを見ていて、「これはまずいな」と気になることがありました。それは、コラムの中身ではなく、そこに出てくる言葉です。コラムには、絶望、閉塞、沈滞、下落、低迷、さらには諦め、不可能、手詰まり……といった後ろ向きな、暗い否定的な言葉が並んでいました。

 せっかく復興の段階に進み、前向きに物事を考え、取り組むべき時期に来ているというのに、これでは気が滅入ってしまい、元気が湧いてきません。もっと明るく夢をみて、未来に進もうとする時、こうした後ろ向きな言葉は避けたいものです。

 日本語には「言霊(ことだま)」があり、言葉には不思議な力が宿っているとされています。だからこそ、暗い、否定的な言葉を並べ立てるのではなく、「こうすればできる」「こうすれば壁を越えられる」「とにかくやってみよう」といった前向きな言葉を発することに大きな意味があります。言葉だけでなく、さらには実際に強く心に念じ、夢や目標を掲げ、物事に挑戦していく気概が求められます。

「限界」が未知の世界の存在を教えてくれる

 前回のコラムで取り上げたように、台湾が元気なのは、人々や企業に夢や目標、そしてビジョンがあるからです。だからこそ、プラス思考で物事を考え、前に進んでいけるのだと思います。

 ここで考えてみたいのが、「限界」「境界」という言葉です。日本人はとかく限界という言葉を口にし、また外部との間に境界を引きがちです。そして、これらの言葉は後ろ向きな、ときには否定的な意味で使われることがあります。

 ところが、こうした「界・境(さかい)」という垣根を越えると、そこには新しい世界、未知の世界が待っているのです。そう考えると、限界とか境界という言葉は、垣根の先に新しい可能性があることを人に気づかせてくれる前向きな言葉だと受け取れます。

 それを教えてくれたのが、サッカー日本女子チームの「なでしこジャパン」でした。彼女たちがワールドカップで初優勝を成し遂げたという事実は、日本のサッカー界だけでなく日本人全体にとって、物事の限界の先に全く新しい世界があることを見せてくれました。

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