• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

40代のすべてがこの本を読んで一部でも実行すれば日本の未来は明るい

2011年8月30日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本の復興や日本人の将来を考えていく時にどんな本を読むべきか。大阪府知事特別顧問で、前東京都杉並区立和田中学校校長の藤原和博氏に、夏休みの間に中学生から大人にまで幅広く読んでもらいたいという本を5冊選んでもらった。藤原氏は今年だけでも既に70冊以上の本を読んだというほどの読書家でもある。毎週1冊ずつ紹介していく。

『40代を後悔しない50のリスト』
大塚寿著(ダイヤモンド社)

 もうすぐ20万部のベストセラーである。

 売れてしまってからでは手を出しにくいという先進的なマインドの方々も、読んでみて損はしない本だと思う。実は、私自身もその口で、本屋さんでレジ横などにワーッと積んであると、なんとなくすぐに手に取るのを避けてしまう。

 先にみなが美味しいと評価してヒットしちゃったものを、後から食するのはプライドが許さないところがあるからだ。あの『もしドラ』もだいぶ遅れて読んだ(微笑)…ことのついでに映画版も観てしまった(爆笑)。

 この本が何故売れるのか。

 もちろん、30代、40代の主にビジネスパーソンの(なんとなくの)不安にテーマがしっかりコミットしていて、著者の経験がなにより中味に生きているからだろうが、私なりに3つほど理由を挙げてみよう。

 まず、語り口がやさしく誰にでも読みやすいこと。

 上から目線ではなく、「私もできなかったのだが、こんな工夫をした」というフラットな、もしくはむしろ読者より下からの目線で描かれているのが嬉しい。

 次に、読者が「それそれ」「あるある」という「後悔したことリスト」を並べる方式が新しい。

 「自分とって大切なこと」を優先できなかった。
 わかっていても結局「守り」に入ってしまった。
 「仕事」と「家庭」のバランスが取れなかった。
 仕事に追われて「すべきこと」ばかりやっていた。
 負けない「交渉力」が欲しかった。
 「伝える力」が足りなかった。
 「相手に合わせて」飲みに行かなければよかった。
 「やりたいこと」にチャレンジできなかった。
 「話し方」で損をした。
 「会社以外の居場所」を見つけておくべきだった。
 時間がなくてなかなか「本」が読めなかった。
 年相応の「お金の使い方」を考えればよかった。
 「介護」について準備しておけばよかった。
 やはり「出世」したかった。

 その処方箋は、どこかで読んだことがあるようなことであっても、症状から入った切り口には、頷きながら読める納得感があるからだ。

 最後に、私が感銘を受けたのは、この本の表紙に書き込まれたメッセージの数々だ。読者の意識をつかもうと「これでもか!」というくらいフックをかけている。

 地味だが、確実な調査に基づく編集者のマーケティングの勝利だろう。

 「1万人の失敗談からわかった人生の法則」
 「なぜ、30代の延長だと失敗するのか?」
 「40代で年収が10倍、人生の大逆転を果たした著者が明かす、充実した『生き方・働き方』50の具体策。」
 「8割が課長になれない時代」
 「『空白の10年』が分かれ道!」
 「仕事、家庭、子育て、教育、介護、お金、出世・・・他」
 「定年退職した人の後悔は、40代の過ごし方に集中している」
 「序章 一生の中で40代が重要な理由」

 30代、40代の気になるところを「つかむ」言葉のオンパレードなのである。

 上手い!と思う。

この後悔はそのまま正しい…結婚や家庭もビビっちゃうほど不安だらけだ

 実は、大塚寿氏は、リクルートの私の後輩である。

 この本にも書かれているのだが、私は、彼の会社の社名の名付け親でもある。

 そして、この本が生み出された現場にちょっとだけ立ち会ってもいる。

 

コメント0

「藤原和博氏が薦める夏休みに読んでほしい5冊」のバックナンバー

一覧

「40代のすべてがこの本を読んで一部でも実行すれば日本の未来は明るい」の著者

藤原 和博

藤原 和博(ふじはら・かずひろ)

教育改革実践家

リクルートの敏腕営業担当から、都内で初めての民間出身の公立中学校の校長に転じた。斬新な手法で地域を挙げての教育体制を整え、校長退職後は全国にその手法を伝えている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

もう中山素平のような人物が銀行の頭取という形で現れることはないだろう。

佐藤 康博 みずほフィナンシャルグループ社長