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「やってられるか!」 部下の“ダメ出し”に切れて辞めた課長の真意

「選択」に伴う責務を果たさない上司や政治家の大罪

2011年8月25日(木)

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 またもやお祭り騒ぎが、始まった。 誰それが小沢詣でに行っただの、誰それが鳩山グループと会談しただのと、永田町もメディアも大騒ぎ。

 あの人たちにとって、リーダー選びこそが最高の仕事。リーダーを選んで、批判して、引きずり降ろす。政局命。三度の飯より、リーダー選びとリーダー降ろしがダ~イスキな人たちなのだ。

 そこで、と言っては何だか、今回は、リーダーを選ぶ、ということについて考えてみようと思う。

目的はリーダーシップの向上だったが

 先日、ある会合で中間管理職たちの問題が話題になった時のこと。某大手企業の部長さんから、少しばかり引っ掛かる話を聞いた。

 「部下たちからのキミへの評価が芳しくない。キミには、リーダーとしての資質に問題があるって、部下たちが言っているんだよ」

 その部長が40代の課長にこう指摘したところ、当人がブチ切れ、「だったら辞めてやるよ!」と辞表をたたき付けて、本当に辞めてしまったのだという。

 数年前、成果主義の導入に伴って、上司から部下への一方通行の評価ではなく、上司、部下、同僚による評価を組み合わせた“360度評価”が流行したことがあった。「より多面的で公正な評価にする」ために、だ。

 だが実際には、「上司をネガティブに評価すると自分の評価が下がるのではないか」と委縮する部下や、部下から良い評価を得たいがために部下にゴマをする上司が登場するなど、360度評価のマイナス面に振り回される企業が相次いだ。

 この男性の会社でも、360度評価を1回だけ実施したがうまくいかず、即刻やめたそうだ。

 ところが、昨年から360度評価ではなく、部下から上司への逆評価を取り入れた。目的は、「リーダーシップを高める」ため。部下は匿名で、用意された質問に答えていくのだという。

 「部下たちにリーダーを評価させているのは、リーダー教育の一貫です。とかく最近は、上司と部下のコミュニケーションがうまくいかないことが多いので、リーダーシップを発揮してパフォーマンスを上げるツールの1つとして取り入れたんです」

 「以前の360度評価と同様、導入を決めた時には部下たちから評価されることに抵抗を感じる人も少なくありませんでした。でも、上に立った途端、景色が変わることってありますから、課長クラスのためにも部下からの評価を知ることは、良い制度だと思うんですよ。それに実際、『部下の気持ちが分かってよかった』と語る人もいましたしね」

 「ところが、彼はブチ切れて、辞めちゃったんです。驚きましたよ。よほど部下の評価が気にいらなかったんでしょうね。そりゃあ誰だって自分のマイナス部分を指摘されたら頭にくるでしょうし、ショックを受けるかもしれません。でもね、リーダーシップを発揮するためには、耳の痛いことも傾聴すべきでしょ。面白くないことを言われたからって、そこでブチ切れて、辞表をたたき付けるなんて、子供じみてますよ。困ったもんです」

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「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

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「「やってられるか!」 部下の“ダメ出し”に切れて辞めた課長の真意」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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