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新政権は政策の刃を鍛え続けよ!

民主党代表選に思う「ブラックジャックのメス」

2011年8月31日(水)

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 手塚治虫のマンガ「ブラックジャック」は辣腕の無免許外科医を主人公とする異色のコミックスです。その中で、主人公ブラックジャックが、仕事の生命とも言うべきメスを、これまた超人的な能力をもつ「メス鍛冶師」に作ってもらうくだりがあった記憶があります。なにぶん子どもの頃に読んだままなので、あいまいな記憶の段はどうかお許し下さい。

 さて、ブラックジャックも法外な値段を取るお医者さんとして描かれていますが、この鍛冶屋さんも職人気質の極みのようなキャラクターだったと思います。取るものは取る、ただし納得の行かない仕事はしない、客にも完全に満足してもらう品物を納める。そんな印象があります。

 今回は元来、前回に引き続き『人生が深まるクラシック音楽入門』(幻冬舎新書)のおまけビデオのお話をする予定だったのですが、ちょうど民主党代表選と重なり野田佳彦氏が政権首班と決まったタイミングで入稿日がやってきました。元原稿の関連で「ブラックジャックのメス」のことを考えていたのですが、政局のニュースを見ているうち、話の骨格がよく似ているなぁ、と思ったのです。

 要するに道具と腕が必要、ということなんですね、いい仕事をするには、というか、プロとして有無を言わせぬ結果を出すためには。

 「政治のプロ」という言葉を日本語で書くと、選挙のプロとか票田の魔術師とか、その手のイメージが先行しがちな気がします。しかし、国会運営とか選挙対策とか、どこかローカルな密室でもできそうな話ではなく、現実に実現され、効果が確実に出る施策を完遂できてこそ、行政府の長の仕事なのではないか。

 首班指名のたびごとに、常々そう思ってきたところで、今回の野田氏の選出には正直ホッと胸をなでおろすところが大きかった。一般受けするアピールとか、そういうのは頼むからもう結構だから、今問題山積の現状で無駄にしている時間はない、きちんと課題に取り組んで、結果を出して欲しいと思うわけです。

 さて、そう考えるとき、野田内閣を「ブラックジャックのメス」という観点から考えると、より問題が絞れるように思うのです。

メスはさびれば切れ味が落ちる

 「ブラックジャックのメス」は、少なくとも3つの重要なポイントを見せてくれていると思います。

 驚異な腕をもつ無免許医ブラックジャックが、伝説とも言える手術の数々を成し遂げるには、少なくとも3つの要素が必要なわけです。第1は、まあ言うまでもありませんが、

☆1 外科医としてのブラックジャック本人のウデ

が無ければ話にならない。これは言うまでもないことでしょう。しかし名医もメスがさびていてはいい仕事ができない。ということで、

☆2 名外科医が存分に力を振るえるメス

がなければ仕事にならない。

 では、神の手を持つ外科医と、その力を存分に生かせるメスがあれば、いつでも快刀乱麻、すばらしい手術ができるのか…。

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