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「ヤマハ音楽教室」はなぜ世界で通用するのか?

ヤマハは「日本のアップル」だ

  • 安西 洋之,中林 鉄太郎

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2011年9月7日(水)

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 コンテンツ特集の2回目だ。前回は日本映画の「実写リメーク」ビジネスの可能性について書いた。

 今後の日本産業再生のキーワードの1つは「コンテクストの創造」であり、それは複数の分野が新しいストーリーを作ることである。単にアニメと菓子を一緒に売ればよいという話ではない。異なった商材においても、考え方が共通している――。そう消費者が自然に感じ取れるようでないといけない。そこで、前回は実写映画のリメークについて考察したわけだ。

 通常、コンテンツビジネスの範疇に入らないが、以前にこのコラムで書いた「世界の親が公文式に熱狂する理由」も、上記のコンテクスト創造と近いものだと思っている。教育メソッドは「考え方」を伝えている。よって、あらゆる領域を横断する「エッセンス」を含んでいる。

 ところで、「欧州で誕生したモノやコトとは所詮、互角に戦えない」という意見を聞くが、本当にそうなのだろうか。

 そこで今回、もう1つの「教育メソッド」の事例を、「コンテンツビジネス」「コンテクスト創造」というポイントを勘案しながら紹介したい。

 ヤマハ音楽教室。ピアノやギター、エレクトーンのレッスンに通った日本人は多いと思うが、実は世界40カ国以上に進出している。2011年6月現在、海外は生徒数19万2000人(国内は50万人)、会場数1350カ所(国内は4300カ所)に上る。

ドバイの音楽教室(提供:ヤマハ音楽振興会)

様々なジャンルの音楽を創造する

 今から40年前のこと。160万枚のレコード販売を記録した大ヒット曲『あなた』は、小坂明子が作詞・作曲して自ら歌った。1973年の「ヤマハポピュラーソングコンテスト」でグランプリを受賞し、同年の世界歌謡祭で最優秀賞・グランプリを受賞した曲だ。このコンテストでは、小坂明子以外にも多くのシンガー・ソング・ライターを生み出した。チューインガム、高木麻早、吉川団十郎、小坂恭子、中島みゆき、NSP、浜田良美、因幡晃など錚々たる顔ぶれだ。

 これらのイベントを主催してきたヤマハ音楽振興会が中心となって、ヤマハ音楽教室を展開している。教育とコンサートは別の事業だが、ここに財団の狙いが見える。ヤマハ音楽教室はピアノやエレクトーンが弾けることだけを目標としているわけではない。「きく」「うたう」「ひく」「よむ」「つくる」と音楽を総合的に習得することを目指している。

 クラシック音楽の「再現」だけでなく、様々なジャンルの音楽を「創造」する――。それがヤマハ音楽教室のレッスンの根幹に流れている。

 「音楽とは、教わってから演奏するのではなく、みずからが創り出したものをみずからが演奏していく――そこに音楽することの楽しさがあるということを教える」(ヤマハ社史より)

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