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政治家の話し方で見えてくる「依存体質日本人」

2011年9月12日(月)

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 一連の民主党選、そして組閣後の支持率を見ていて、日本のことが痛烈に心配になってきました。本当にこんなことでいいの? 政治家は、いや国民の依存体質は?

 ご存知のように、内輪の選挙が終わり、ノーサイド組閣が出来上がりました。それでも、具体性な話をしない政治家たち。どうなるのだろうと凝視する間もなく、数日で新政権の支持率は3倍増? まだ何も具体策を示しているわけでもなく、実行もしていない。それなのに高評価を下す国民。なぜでしょう、何とも不可解な国です。

 その一つの答が、「代表民主主義」にあると思いました。とりあえず、選挙で誰かを(真剣に?)選ぶ。その政治家が当選したら、自分の役目は満足と共に終了。つまりは、誰かに任せたら、それでおしまいの制度、それが現状の代表民主主義なのです。

 自分は何もできないけど、あとはうまくやってね。一旦うまくいかなくなると、政治家を変える努力をするでもなく、「もうしようがないな、誰がやっても同じだから」とつぶやいて、無関心を決め込む。サイレントマジョリティー層はこうやって出来上がっているような気がします。せいぜい、うるさいのはノイジーマイノリティくらいですから、日本の政治家にとってはまことに組みしやすく、都合のいい相手です。

 そういう相手ですから、政治家は選挙のとき、「野田、野田!野田でございます。苦戦しています。なにとぞ皆様のお力で当選させてください。お願いします。野田!です」と叫べばいい。何とも妙な光景が日本の選挙風景として根を張ってきました。

「振り返ってくるれるためなら、何でも言います」野田さん

 この典型的な選挙演説のひな型。とても、国民に敬意を払っているとは思えません。演説は選挙に勝つための話し方さえできればいい。野田新総理も、長い間、千葉の方の駅前で、街頭演説をしていたそうですから、それで身についたのでしょうか、道行く人を何とか停めようとする技術が。振り返ってくれるためなら、面白いことでも何でも言う。勝手な想像ですが、あの低姿勢で自虐的な話し方は選挙攻略から生まれた技術なのでしょう。

 ですから、一躍有名になった「ドジョウ君」にも巧妙な意図が見え隠れします。この話し方は、自らを小動物に喩える比喩・アナロジー。クリエイターや科学者が多用する話し方です。つまり、普通のモノをユニークに視点を変えたり、難しいことを簡単にしたりする話し方です。考えようによっては、なかなかの策士であり、優れた弁士でもあります。

 今回、この手法を選んだのは、有権者は国民ではなく民主党国会議員。同じ穴のドジョウ、いや、ムジナです。狙いは政策よりも人情。浪花節的アナロジー大好きな人種が相手ですから、話が面白ければいい。だいたいが、政治家は話しが下手ですから、上手い話し手には一目置く傾向があります。

 また、ドジョウだけに泥臭くドブ板なポジション。自らの立ち位置を低くすることで、先生方を気持ち良くさせる効果はテキメンでした。その隙間で、さり気なく増税や原発に触れる。後々の布石でしょう。

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「政治家の話し方で見えてくる「依存体質日本人」」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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