• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「上司は尊敬に値しない!」 こう言い切るモンスター部下の正体

ヤジる国会議員を反面教師に礼節を取り戻せ

2011年9月22日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 先週の土曜日、野田佳彦首相は就任以来、初めて外食をしたそうだ。

 就任してから2週間以上が経過している。その間、ひっそりと夕食を取っていたのか。口にしていたのはコンビニおにぎり? ピザの宅配? 少し気張って寿司の出前? 詳細は分からない。

 ただ、「総理大臣というのは、大変な仕事なのだなぁ」と率直に思った。

 以前、福田康夫さんが総理大臣の時にも、同じように思ったのを覚えている。

 たまたま私が見たタイミングと合っていただけなのかもしれないし、自分の父親と年齢が近かったので、気になっただけなのかもしれないけれど、連日テレビや新聞で、「今日はどこそこに出かけた」とか、「どこそこの会議に出席した」と報じられていて、一国のリーダーは、気力や体力がとてつもなく必要な大変な仕事なのだなぁと思ったのである。

 でも、きっとあの人たちは「そんなの当たり前だよ。リーダーだもん」と言うに違いない。深々と頭を下げるリーダーを“上から目線”で見続け、「揚げ足を取ってやろう」と失言を待ち構えている人々。そう、既にあちらこちらで批判記事が掲載されてはいるが、テレビの音声が拾ってしまうほど、下品なヤジを浴びせた国会議員たちだ。

敬意なき言葉がもたらす“暴力”

 「国会でヤジるというのは、民主主義として当たり前なんだよ。無言で聞いているということは、あなたの言うことに賛成します、ってことになるから、ヤジは民主主義の証」
 「ヤジは議会の華だからね」

 そう言ってあの下品な“ヤジ”を擁護する人もいるようだけれど、あそこまでヤジがひどくなると、はなからリーダーの話など聞く気もなければ、一緒にどうにかしようという気もないのではないかと思ってしまう。

 せめて宮城県南三陸町の防災職員として住民に高台への避難を呼び掛け続けた遠藤未希さんや、今なお原発事故への対応や被災者支援の最前線に立ち続けている人々について、自分たちのリーダーである首相が話をしている時くらい、ヤジをやめるのが礼儀だ。

 “敬意”という言葉は、過去のものになってしまったのだろうか。

 東日本大震災後の東京電力の記者会見の場でも、眉をひそめたくなるような暴言を浴びせる人もいたし、鉢呂吉雄・前経済産業相の辞任会見でも、「何を言って不信の念を抱かせたか説明しろって言ってんだよ!」などと、恫喝するような発言をする記者がいた。

 今の世の中、“何様?”だらけ、だ。

 もちろん自分の意見をはっきりと主張するのが、悪いことだとは思わない。けれども、どんなリーダーであれ、どんな失言をした人であれ、茶の間のちゃぶ台を挟んで話しているわけじゃないのだから、公の場で相手を見下すような暴言は慎むべきだ。

コメント89件コメント/レビュー

全く酷い世の中になったものだ。労働者や部下の権利を強く守りすぎて、経営者や上司の権限が弱くなりすぎた結果が今の状況を作ってしまったのである。昔のように、ある程度のタテ社会を維持して、上司に部下を切るぐらいの権限を与えられていないから今のような体たらくになってしまう。ある程度の年功序列は止むなしとして、上の命令は絶対、文句があるなら辞めろぐらいの組織でないと、強い組織は作れない。大手電機会社のように、経営が傾いてからしか人員削減できないような規則(決して労働者が強すぎて傾いたわけではないが)だから、競争に勝てない組織に成り下がる例が後を絶たないとしか言いようがない。(2012/09/24)

「河合薫の新・リーダー術 上司と部下の力学」のバックナンバー

一覧

「「上司は尊敬に値しない!」 こう言い切るモンスター部下の正体」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

全く酷い世の中になったものだ。労働者や部下の権利を強く守りすぎて、経営者や上司の権限が弱くなりすぎた結果が今の状況を作ってしまったのである。昔のように、ある程度のタテ社会を維持して、上司に部下を切るぐらいの権限を与えられていないから今のような体たらくになってしまう。ある程度の年功序列は止むなしとして、上の命令は絶対、文句があるなら辞めろぐらいの組織でないと、強い組織は作れない。大手電機会社のように、経営が傾いてからしか人員削減できないような規則(決して労働者が強すぎて傾いたわけではないが)だから、競争に勝てない組織に成り下がる例が後を絶たないとしか言いようがない。(2012/09/24)

国会議員の件はしょうがないと思いますよ。そうしないと存在意義が問われますので。谷垣さんの就任直後は露骨でしたし。あの方々は与党の支持率を下げて自分は与党とは違う事を主張する事以外に存在が認められてませんから。 与党のする事は世論に問題なければ反対。自分の提出した法案が否決されれば与党の横暴。 あくまで政治家は自分の支持基盤(各団体・組織)の声(民意)に選ばれて、かつ、その方々の声を代弁する方々であり、決して国全体の為ではない。 国会議員選挙の時に自分の利益を守ってくれそうな人を選ぶのであって、国益になりそうな人を選ぶ人は居ないと思いますよ。ついでに言うとそう言って選挙に出る人も居ません。  故につまらない。(2011/10/06)

上司だから敬意をもつのではなく、相手が年上だろうが年下だろうが、敬意を持って接するのが重要なのでは?部下だから、上司だからモンスターなのだろうか?モンスターは部下の時代だろうが、昇進して上司になろうがモンスターのように振舞うだろう。年上だからとにかく敬えというのは、敬うに足るものがあるのか?という議論になる。そうではなくて、相手がどんな人であれ敬意をもって仕事しなければならない。礼節を知らない人が増えているのであれば、まず影響力が大きいマスコミ、テレビに映る人から徹底して是正すべきだ。(2011/10/05)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

すきま時間を活用できることに気づいた消費者は、時間価値をかつてないほど意識している。

松岡 真宏 フロンティア・マネジメント代表