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自転車に積もった埃を払った理由

身近な足を考える2

2011年9月21日(水)

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 前回、電車や地下鉄の自転車を乗せるという話題に触れ、想像以上に多くの反響を頂きました。ありがとうございます。

 実はこの話題、少し前にツイッター上で何気なく言及してみたんですね。今回書くように、いろいろ思ったことがあったので。

 ツイッターでもさまざまな情報、いろいろご意見を頂き、それではというわけで、少し調べてみたわけです。まあ一定以上レスポンスがあるとは思っていましたが、予想以上にご意見を頂き、問題への潜在的な関心の高さを感じました。

 ただ、頂いたコメントには、やや勇み足も多かったようでした。今回も記すように、私は日本の都市、とりわけ首都圏や近畿のど真ん中で、電車に自転車を引いたまま乗車できるようにしようとか、なるとか思ってはいません。少なくともすぐには無理でしょう。

 丁寧に読んでくださった方には文字通りお分かりいただけたように、自転車を入り口に「身近な足」を考え直してみたい、というのが今回の私のテーマです。

 東京とか大阪、名古屋や京都、福岡などの地下鉄に自転車を引いたまま乗れるようにしよう! とか、そんなことではありませんので、お間違いないように(笑)。

 ツイッター上では例えば、震災からの復興で、都市計画そのものから再検討というような地域で、身近な足のコンビションが生きる可能性があるかもしれない、なんて話題を考えました。

 つまるところ、自転車をどうするか、は大した問題じゃないんですね。そういう話じゃない。自転車に注目することで見えてくる、「身近な足」の本質、あるいは源流を考える。この連載のメインタイトル、ならびに前回今回のサブタイトルにもあるとおりです。あるいは、そうしたことから「生活習慣」を再検討すると言った方がいいかもしれません。

広がりを見せる「サイクルトレイン」

 先ほども記したとおり、初めツイッターで自転車で地下鉄に乗る関連の話題をつぶやいたのですが、ただちにいろいろな情報を教えていただきました。

 例えば、中国新聞によると、呉市と愛媛県の岡村島までの7島をつなぐ安芸灘とびしま海道を巡る「サイクルトレイン」自転車をそのまま持ち込める専用列車のモニターツアーが行われたとのこと。

 中国新聞の記事によると、参加者は愛車とともに広島駅から列車に乗り込み、サイクルトレインの終点・仁方駅まで移動、そこから先は仁方湾から専用フェリーで島に向かったり、安芸灘大橋を渡ったり、さまざまだったそうです。

 中国・四国地方のサイクルトレインは尾道と今治を結ぶ瀬戸内しまなみ海道などでも実施されるとのこと、実は思ったよりタイムリーな話題であることを、教えていただきました。

 この「サイクルトレイン」という言葉を、そもそも知らなかったわけですが、ウィキぺディアにも「サイクルトレイン」の見出しがあり、三重県の伊賀鉄道島根県の一畑電車など、各地で運行しているとのこと。

コメント18件コメント/レビュー

日本でも各地で電車での自転車乗り入れが開放されているとのお話、興味深く拝読しました。私はサンフランシスコ郊外に住んでいるのですが、こちらでも伊東さんが挙げられたドイツの例のように自転車を公共交通機関に持ち込んで通勤・通学するのは日常のことで、自転車や路面電車、バスには必ず自転車ラックがあります。やはり日本の大都市に比べて公共交通網が面を網羅しているわけではないので、それを自転車で補う形になっています。(2011/09/28)

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日本でも各地で電車での自転車乗り入れが開放されているとのお話、興味深く拝読しました。私はサンフランシスコ郊外に住んでいるのですが、こちらでも伊東さんが挙げられたドイツの例のように自転車を公共交通機関に持ち込んで通勤・通学するのは日常のことで、自転車や路面電車、バスには必ず自転車ラックがあります。やはり日本の大都市に比べて公共交通網が面を網羅しているわけではないので、それを自転車で補う形になっています。(2011/09/28)

●問題提起ありがとうございます。交通政策をかじった人間としては、日本の自転車は交通政策の「忘れられた領域」で、本源的な政策提起・論争がなされていないという印象があるので、今後もどんどん意見を出していただければ、と強く思います。●日本は世界有数の自転車普及国で、人口1人あたりの自転車数はオランダやドイツにはやや劣るものの、やはり自転車が普及していると言われる北欧諸国並みの水準です。ただ、こうした自転車は「人々が勝手に使っているもの」で、政策側にとっては邪魔者。駐輪場などの基盤整備も、「多すぎるのが困る」という観点で、利用者に不便になるような形で進められているというのがそれらの国々と異なる点です。●近年になって自転車政策にも少し注目が集まってきました。しかし、「環境問題解決の為に数台の自転車を貸出」とか、田舎道を少し改良しただけの「自転車道整備」など、非常に小規模な試みが過剰に宣伝され、「自転車走行レーン確保の為に車道規制」等、痛み(調整への莫大な手間)を伴う試みは皆無なのが現状。手間がかからない割に「絵になる情景」が演出出来るという消極的な理由から採用されている事例が多いように感じます。●地下鉄への自転車持ち込みが論争になりましたが、東京の都市鉄道は自転車の持ち込みが出来るようなキャパシティがない代わりに、欧米では不可能な独立採算を実現しているという事に一番に着目する必要があるかと思います。ヨーロッパで行われているように、運賃収入の数倍に相当する金額を公的資金で賄って路線整備を行えば、自転車を乗せるのも可能、というかむしろ載せなければ営業を正当化出来ない都市交通網の構築も可能かと思いますが、当然負担も大きくなるし、合意もとりにくいかな、と思います(欧米の場合、そういう合意があって余裕ある都市交通網を作ったというよりは、自動車への移行で利用者が停滞・減少し、その対応で補助政策を拡大した歴史がある)。(2011/09/26)

日本にも公共交通機関で自転車持ち込みOKなものはありますよ。コラムで出てきた関西、ジンベイザメで有名な海遊館のある大阪市港区の運河の渡し船がそうです。そもそも座席が無くまっ平らで、乗客の7割が自転車で乗り込んでることもあります。税金で運営されていて無料です。■大阪市港区は全域が埋立地で、他の区と運河で仕切られているため昔から南北の隣の区と渡し船が通っています。今では有料の観光用の船(USJ行とか)の方がメジャーで便数も多いですが、ひっそりと住民の足としての渡し船も健在です。■その港区を横断する地下鉄中央線は大阪府を横断し、生駒山脈も貫通して大阪湾(の海底)から奈良県の奥まで走る長い路線で、これに自転車が積めたらいい観光の目玉になるだろうなと思っています。大阪は日本に魅せられた若い外国人が倹約しながら長期逗留する地でもあり、お金のない旅行者にとって安価な観光コースがあるといいなと。もちろん地元民にとっても。■若い頃にそういう経験を積んだ外国人が結構本国で出世したりするので、そういう人(将来の要人)に日本のファンでいてもらうのは国益にも沿います。ってか夢があっていいじゃないですか。■自転車の無法状態ってのは、まず法を知る機会を用意してないのが大きな原因です。免許無くても乗れますが、まず買う時に教えればいいものを、どこも法律を知らせようとしていない。自転車メーカーや販売店がちょっと手間をかければ法律を知らせるのは簡単です。自転車関連の法律なんてA3紙二つ折りのパンフレット程度にまとまる量しかありません。この程度を買う時に渡すのは何も難しい事など無いでしょう。免許制度なんて大層なものはオーバースペックで費用の無駄です。(2011/09/25)

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