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スタジアムビジネス革命は伝説の球場から始まった

米国ボールパーク紀行(上)メジャーリーグ編

2011年9月22日(木)

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 今回のコラムから数回に分けて「米国ボールパーク紀行」と題して米国の代表的なスタジアムをメジャー、マイナー、独立リーグといった様々なレベルから独断と偏見でピックアップしてご紹介していきます。

 まず初回は、米国のスタジアムビジネスに革命を起こしたと言われる米メジャー(MLB)バルチモア・オリオールズの本拠地、カムデンヤーズ(正式には「オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ」)です。

 このコラムでも過去に何度か指摘していますが、今から約15年前はMLBと日本のプロ野球(NPB)の年商に大きな差はありませんでした。しかし、15年間でMLBが売上を約5倍の70億ドルに伸ばしているのに対し、NPBの売上はほぼ横ばいの1200億円で変化していないと言われています。

 ところで、この15年間のMLBの観客動員数(1試合平均)を調べてみると、不思議なことに観客の数が5倍に増えているわけではありません。むしろ、「百万長者と億万長者の喧嘩」と揶揄された1994~95年のストライキで失った顧客をこの15年間で何とか取り戻してきたと言った方が実情に即しているかもしれません。

 顧客が増えない中で収益を5倍に伸ばすことができたからくりは、「新規市場の開拓」と「既存市場の収益性向上」の2つの視点から説明することができます。

 「新規市場の開拓」とは、具体的には「国際市場」と「バーチャル(インターネット)市場」の開拓です。これについては、過去にそれぞれ「中国3億人のバスケ人口を取り込め」と「テレビの失敗からの大逆転劇」で触れていますのでここでは改めて詳述しませんが(前者については「中国」を「日本」に、「姚明選手」を「野茂英雄選手」や「イチロー選手」に置き換えればMLBの国際戦略の大枠を理解できると思います)、既存顧客に依存しない新たな収益源を作り出していったわけです。

 次に、「既存市場の収益性向上」ですが、これは顧客数が増えない中で既存顧客からの客単価を高めるという発想です。そして、その動きの中で重要な役割を果たすことになったのが新スタジアムです。MLBでは、1992年以降、全30球団中20球団が新スタジアムを手にしています。

 新スタジアムでは、収益性や顧客満足度を高めるための様々な仕掛けを行っているのですが、その先鞭をつけたのが、他でもないカムデンヤーズなのです。米国スポーツビジネス史にその名を残すことになる、スタジアムビジネスに革命をもたらした球場です。

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「スタジアムビジネス革命は伝説の球場から始まった」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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