「脱会議」

その会議「名称」が問題なのです

[6]部長会議、営業部会議、エリア会議、月例会議は要注意

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2011年9月26日(月)

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部 長:「なかなか業績が安定しないな。昨年よりも下降ラインをたどってる。どうすればいいんだ」
A課長:「今年はじめに取引を開始した製品カテゴリーが苦戦しています」
部 長:「だいたい、俺もアレが当たるとは思ってなかったんだよ。もっと差別化ができて売れる製品を探してこい。今の時代、何が売れるんだ」

A課長:「そうですね…。やっぱりエコじゃないでしょうか。環境に優しい商品が売れると思います」
B次長:「エコ、エコって言っても、どこの会社でもやってますよね。もっとニッチな市場を目指したほうがいいんじゃないでしょうか」
部 長:「どうすればいいんだ。このまま業績が不安定だと、来期はもっと苦しくなるぞ」
A課長:「分かりました。すぐに考えます」

本部長:「コスト削減策はどうなってる」
C課長:「組織をスリム化するため、期首に組織再編を実施しましたが、まだこれといった成果は出ていません」
部 長:「だから俺は言ったんだよ。部署を統廃合するだけじゃコスト削減なんかにならないって。どうすればいいんだ」
C課長:「出張旅費もカットしましたし、営業手当ても見直しています。またちょっと考えさせてください」
部 長:「何とかしてくれ、このままじゃあ社長に何を言われるか分からんよ」

D課長:「人材育成に関しても、未来の経営幹部を目指す若手プロジェクトを作ったのですが、このご時勢ですので、なかなか出席率も悪く…」
部 長:「そんなプロジェクトで人が育つものか。どうすればいいんだ」

E課長:「在庫管理システムの刷新についてはどうしましょう」
部 長:「追加投資なんてできん! どうすればいいんだ」
F課長:「今年から始めた販促物に関しても…」
部 長:「知らんよ。どうすればいいんだ!」

「どうにもならない会議」は即刻廃止すべき

 どうすればいいんだ。どうすればいいんだ。どうすればいいんだ。
 毎回の会議で「どうすればいいんだ」ばかり連呼する経営者、そして管理者がいる。

 何が彼らを「どうすればいいのよ上司」にしてしまったのか。それは、高度情報化時代になり「手っ取り早く、誰でも、しかも簡単に、望んだとおりのベネフィットが享受できる」といったキャッチコピーがちまたにあふれているからだ。

 そんなものがあると信じているから、少しだけ動いて成果が見えないと、「これは違ったらしい」と計画を変更してほかのことを始める。計画変更が続くと、社員が「学習性無力感」に陥り、目の前の計画をどうしても達成させよう、という士気が立ち枯れる。それで成果が出るほど、世の中寛大ではない。

 「どうすればいいのよ上司」が主催する「どうにもならない会議」は、即刻廃止すべきだ。完全に脱会議の対象となる。脱会議とは、「会議の『数』、会議の『時間』、会議の『参加者』をそれぞれ2分の1に削減し、『会議総コスト』を90%削減させる」ことである。

 しかし、ここで、1度だけ言っておこう。
 私は「会議は必要である」とも思っている。
 すべての会議が要らないとは、全く思っていない。

 会議とは、PDCAサイクルを回すためのマネジメントツールの1つである。どんなに情報システムが進化を続けても、それだけでマネジメントができるとは思ってはいない。人が集まって討議し、意思決定し、アクションプランに基づいてモニタリングしていくことは「会議」があってこそ可能だ。

 ドラッカーが言うように、「方向づけのない会議は迷惑なだけにとどまらない。危険である」と共に、「みんなが会議をしている組織は、何ごともなしえない組織」で、「時間の4分の1以上が会議に費やされているならば、組織構造に欠陥があると見てよい」ということなのだ。体脂肪と同じ。会議も多すぎなければよいのである。

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著者プロフィール

横山 信弘(よこやま・のぶひろ)

横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ取締役副社長
 1969年名古屋市生まれ。90年にCSK、97年に日立製作所を経て、現在はアタックスの主席コンサルタントとして活躍中。目標予算の2倍の材料を仕込む、組織マネジメント「予材管理」が注目され、コンサルティングのみならず、セミナー講師としても人気を博す。年間100回以上実施するセミナーは常に満員で、5000名超の経営者/マネージャーを動員する。世の中のほとんどの「会議」はメリットよりもデメリットのほうが大きいと断じ、2011年に「脱会議」を提唱。日経ビジネス オンラインにて同名のコラムを連載し大ヒットに。著書『絶対達成する部下の育て方』。読むだけで会議での言い訳がなくなるメルマガ「草創花伝」( http://attax-sales.jp/blog/magazine.html )は、口コミで広がり続けている。本連載をまとめた『脱会議』発売中。



このコラムについて

脱会議

 お客様から「あなたの会社、会議ばっかりやってませんか?」と指摘されたら、「会議中毒」のレッテルを張られているのと同じです。すぐに「脱会議」を導入しましょう。脱会議とは、1.会議の「数」、2.会議の「時間」、3.会議の「参加者」をそれぞれ2分の1に削減し「会議総コスト」を90%削減させるやり方です。会議に依存する経営を続けていると意思決定スピードが遅くなり、日本企業は国際競争力を失いかねません。このコラムでは、なぜ「脱会議」が必要なのか、「脱会議」の導入方法、「会議難民」への対処方法、マネジメントサイクルにおける会議の位置づけと「正しい実践手法」について解説します。

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