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三洋電機「GOPAN(ゴパン)」プロジェクトチームに見るチームワーク

  • 北原 康富

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2011年10月12日(水)

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 景気が低迷しているといわれながらも、その年を象徴するヒット商品というのは毎年何かしら生まれていく。そのたびに「モノづくり」という言葉がメディアに現れ、日本人ならではの技術力、匠の力に感銘を受けると同時に未来への希望を感じる。

 そしていつかは自分がこのような物語の語り手や参加者になりたいとも思ったりする。

 近年のヒット商品の裏側には、どのようなチームワーク、チームマネジメントがあったのか。ヒット商品を生んだチームのマネージャーにインタビューする機会があった。それをもとに、ヒットを生み出すチームワーク、チームマネジメントについて考えてみたい。

チームビルディングに欠かせない「ビジョンの共有」

 三洋電機が開発・販売した「GOPAN(ゴパン)」は、予約開始から注文が殺到し、発売を延期した近年まれにみるヒット商品となった。

 「米からパンが作れるホームベーカリー」という情報が先行し、どんなものだろうと興味を持った人も少なくないはずだ。

 GOPANプロジェクトのリーダーである三洋電機コンシューマーエレクトロニクス株式会社・家電事業部の滝口氏は、プロジェクトチームを結成するときに、この製品のすごさを今までにない形で世の中に伝えていきたいと周囲に話してまわったという。

 「これまでのホームベーカリーや、その他の家電製品と同じように『新製品です』と伝えても、その良さが使う人にまで伝わるのは難しいと考えました。実際家電製品は量販店の方が消費者の方に説明して売れるもの。世界初という製品を実際使うお客様に、間接的に伝える方法のみでいいのか、もっと直接多くの人に知ってもらいたいし、見てもらいたい、食べてもらいたいという気持ちが強くありました。そこで、一事業部だけではなく、三洋電機全体でプロモーション、マーケティングを考えて行こうと提案しました」

 「まずは、現マーケティング本部の副本部長に鳥取の事業部まで来てもらい、試作機で作ったパンを食べてもらいました。やはり実際に米から作られる過程を見てもらって、食べてもらいたいと思ったからです。副本部長もこれはすごいね、と言ってくれました。そこから次々に本社のキーパーソンを鳥取に呼んでパンの製造工程を見てもらい、食べてもらいました。
 お米からパンになる工程は、みんな初めて見る工程だった。それに驚き、そして美味しいと、味に感動してもらえた。そこで『これを広げるために力を貸してくれないか』と口説き落としていきました」

 チームで仕事をする第一の理由は、大きな目的を達成するために、個人ではなく、各々の専門知識やスキルを持ったメンバーが役割を分担し、共同して仕事を成し遂げることにある。しかし、多様なスキルのバックグラウンドを持つメンバーは、同時に多様な価値観や考え方のスタイルを持つことも多い。新しいチームが結成されるとき、メンバー全員が「やるぞ!」と同じ気持ちになるようにすることはチーム発足時にリーダーが行う一番重要なことであるといえるだろう。

 ここがうまくいかないと、チームの一体感やまとまりの無さに延々と悩むことになってしまう。

 GOPANチームの場合は、のちにチームリーダーとなる滝口氏が、自らの思いや、やりたいことに共感してくれる人を増やしていき、チームを編成していった。

 チームリーダーの理想が、そのままチームのビジョンとなり、そこから目標と役割分担が決まっていったよい例だといえるだろう。

 ではなぜ滝口氏はその理想を語ることができたのか。

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