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野球で人を集めない“夏祭りモデル”

米国ボールパーク紀行(中):マイナーリーグ編

2011年10月20日(木)

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 前回のメジャーリーグに引き続き、今回のコラムではマイナーリーグのボールパークをご紹介しながら、マイナー独特のビジネスのあり方を併せて解説しようと思います。

 マイナーリーグについては、以前「知られざるマイナーリーグの人材育成システム ~才能の埋没を許さないユニークな競争環境構築」にてその独特の人材育成システムについてご紹介しました。そこでも少し解説しましたが、まずボールパークの話に入る前にマイナーリーグの構造やその特徴について簡単にご説明しておこうと思います。

マイナーリーグの基本構造

 マイナーリーグは最下層の「ルーキー・リーグ」からメジャー直前の「トリプルA」まで7階層に分かれており、各階層のチームにはそれぞれ登録選手枠の上限(ロースター・リミット)が設けられています。この7階層全てのレベルでチームを保有しなくても良いのですが、最大で250名のマイナーリーガーを保有することができることになっています(下図)。つまり、40人のメジャー一軍枠を巡って300名近い野球選手がしのぎを削ることになるのです(ちなみに、日本のプロ野球の場合、一軍と二軍を合わせた支配下登録選手の上限は70名)。

 こうした7階層に分かれて存在するマイナー球団が、全米各地で地域リーグを構成しており、リーグ戦を展開しています。例えば、トリプルAであれば東海岸に「インターナショナル・リーグ」(14チームが所属)、西海岸に「パシフィックコースト・リーグ」(同16チーム)、メキシコ国内に「メキシカン・リーグ」(同16チーム)の3つのリーグが存在し、同一リーグ内で公式戦を開催しています。国土が広いアメリカでは、地域ごとにリーグを組織してリーグ戦を行う方が経営規模の小さいマイナーでは合理的なのです。こうした地域リーグがマイナー7階層に19存在し、合計243チームが所属しています(下表)。

■各マイナーリーグの所属リーグとチーム数
レベル 所属リーグ(チーム数) 合計チーム数 総合計
トリプルA ・インターナショナル・リーグ(14)
・パシフィックコースト・リーグ(16)
・メキシカン・リーグ(16)
46 243
ダブルA ・イースタン・リーグ(12)
・サザン・リーグ(10)
・テキサス・リーグ(8)
30
アドバンストA ・カリフォルニア・リーグ(10)
・カロライナ・リーグ(8)
・フロリダステート・リーグ(12)
30
シングルA ・サウスアトランティック・リーグ(16)
・ミッドウェスト・リーグ(14)
30
ショートシーズンA ・ニューヨークペン・リーグ(14)
・ノースウェスト・リーグ(8)
22
ルーキー・アドバンスト ・アパラチアン・リーグ(10)
・パイオニア・リーグ(8)
18
ルーキー ・アリゾナ・リーグ(11)
・ガルフコースト・リーグ(16)
・ドミニカン・サマリーグ(33)
・ベネズエラン・サマーリーグ(7)
67

 日本の人口が約1億2000万人、米国が約3億人ですから、人口をベースにした単純比較で米国の市場規模は日本の約2.5倍ということになります。これを補正してメジャー・マイナーの球団数を日本に置き換えると、日本国内でメジャー12球団(実際は30球団)の傘下に97のマイナー球団(同243球団)が存在するというイメージになります。

 奇しくも補正後のメジャー球団数は日本のプロ野球球団数と同じ12となるので分かりやすいのですが、日本では12球団しかない二軍(マイナー)の球団が、その8倍以上の規模で存在することになります。いかにマイナー球団の裾野が広いかがお分かり頂けるのではないでしょうか。

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「野球で人を集めない“夏祭りモデル”」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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