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3K(きつい、きたない、きけん)も“発想の転換”で、幸せキーワード

2011年11月2日(水)

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 既に過去の言葉のようになってしまった「3K」。言われ始めたのは、1980年代後半です。1989年には流行語大賞にもノミネートされていますこの言葉、ご存知のように「きつい、汚い、危険」と言われる嫌われる職場を称したものです。英語では、“Dirty, Dangerous and Demeaning”と3Dですが。

 IT(情報技術)業界では、これをもじって、「きつい、帰れない給料安い」の「新3K」。これも厳しいですね。もともとは3拍子そろっていることが起源。野球で言えば「走攻守」。高度成長期と言えば、“Cooler, Color TV, Car”の三種の神器「3C」。理想を表す言葉として使われていました。

 そう考えると、ネガティブ(否定的)なとらえ方をする必要もありません。3Kこそ、明日の幸せが潜んでいるキーワード。そう逆転してみると、どうなるでしょうか。「かっこいい、きれい、こうふく」。アイディアは、みんながネガティブと思っているところにヒントがあることが多いですから。

 まずは、「汚い」→「きれい」から。日本人のきれい好き、清潔好きは異常と思えるほど。やり過ぎと思えることもありますが、この性向は日本人のDNAです。平安時代の遣唐使たちが見た唐の国(中国)の生活は不潔そのもので、驚いて声も出なかったそうです。

 運河には汚物が浮いているけれど、そこで米をとぎ、その水で湯を沸かす。唐では当たり前の光景が、日本人にとってはあり得ないものだったのです。

 ここまでひどくはなくても、世界では似たような光景が今でもあるでしょう。それに嫌悪を示す日本人のきれい好きは、世界でもユニークな性質なのです。

 この典型のような例を具現化しているのが、トイレ・マーケティングです。皆さんの周りでもそうだと思いますが、女性のトイレへのこだわりは男性の想像をはるかに超えています。トイレが汚いと、きれいなトイレがある場所まで我慢をするのですから。そういう現代女性のトイレ感があるからでしょうか、メーカーもデパートも飲食店もトイレにはとてつもなく気を使っています。

 INAXは、「トイレは、オンナゴコロ。」というキャッチコピーで、女性インサイトに迫っています。INAXの調査では、トイレの選定は76%が女性。ここまでは、そうだろうなと思えますが、トイレ意識では大きな差が。

 男性は単に用をたすところなのに対して、女性はトイレを部屋、空間として捉えているのです。「一人になれる落ち着く空間」、「ギャラリーの一部」など、たかがトイレされどトイレなんですね、女性にとっては(関連資料)。

 エジプトの知り合いが話をしていましたが、カメラ、マンガ、カラオケと世界中で人気の日本モノの中でも、トイレはダントツとのこと。来日するたびにトイレに入るのが楽しみだそうです。お気に入りは、勝手に便器のふたが開くシステム。「日本人は天才だ」が彼の口癖。私たちも、もっと自信を持った方がいいですね。

 また、街中でもトイレの進化は目覚しいものがあります。デパートやレストランはもちろんですが、今まではそうでもなかった居酒屋、コーヒーショップ、駅のトイレなどキレイ度は格段に進化。女性の安心顔が目に浮かぶようです。

 その中でも特筆すべきは、平塚駅の駅ビル「ラスカ」。もともと平塚ラスカは、トイレを中心に駅ビルをリニューアルするという画期的な発想で建てられたそうです。駅を降りてトイレを探すという行動パターンをうまく利用できると集客につながると考えたわけです。

 フロアごとに設置されたトイレは、それぞれユニークなコンセプト。豪華客船内のような汎用トイレ「マリン倶楽部」、キッズランドのような子連れファミリー向けトイレ「ちっちぱあく」など。

 また、買い物上位客だけが入れる「マーメイドルーム」。化粧品やドライヤーなどが置かれていますが、利用回数にも限度が。まさに、女性羨望のVIPトイレです。

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「3K(きつい、きたない、きけん)も“発想の転換”で、幸せキーワード」の著者

関橋 英作

関橋 英作(せきはし・えいさく)

マーケッター

外資系広告代理店JWTでコピーライターから副社長までを歴任。ハーゲンダッツ、キットカット、デビアス・ダイヤモンド、NOVA英会話学校など、数多くのブランドを担当、成功に導く。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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