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「何かあったら言ってこいよ」は禁句

部下はできるだけ上司に報告、連絡、相談したくない

2011年11月4日(金)

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 僕がまだ受験を控えた中学生、高校生だった頃の話だ。勉強が嫌いだった僕は、いつも家でゴロゴロと寝転がり、テレビを見たり、本を読んだりしていた。すると、僕を見る度に母親は「ヒロシ!勉強しなさい!」と怒鳴ったものだ。僕は必ずこう言い返した。

 「今、やろうと思っていたのに!」
 「お母さんから言われたからやる気がなくなった!」

 これは単なる言い訳だ。しかし、見過ごすことができない真理を含んでいる。人は催促されるとやる気を失ってしまうのだ。これは仕事についても言えることだろう。

「任せた仕事」が「やらされ仕事」に変わる時

 僕が部下の成長を願い、ある重要な仕事を部下に任せた時のことだ。難易度も高く、全社的に重要な案件。ミスや納期遅れがあっては、大変なことになる心配な案件だ。僕は、毎日任せた仕事が気になって仕方がなかった。「彼はきちんとやっているだろうか」「困ってないか」「納期に間に合うよう進めてくれているよな」「報告も相談もないけれど、大丈夫かな」――と。

 心配事というのは、考えれば考えるほど大きく膨らんでいくようにできている。案の定、僕もこの件について考えるたび、心配がどんどんと大きくなっていった。もうガマンできない。きちんと報告させるしかない。僕は部下を呼び出していった。

 「あの件、どうなっているの。ちゃんと報告しなければダメじゃないか」

 部下は「すみません」。そう謝ってから途中経過を報告し始めた。「それ見たことか…」。不安は的中した。彼はやるべきことを先送りにし、ちゃんと進めていなかったのだ。

 「これ、どうする。このままだと間に合わないぞ」。彼は「はい…」といったまま下を向いてうなだれた。まるで先生に叱られた生徒みたいだな。僕はそう思った。

 そして同時に「これは、まずいぞ…」とも思った。これでは、彼の主体性が失われていってしまうに違いない。彼の自主性、オーナーシップで仕事を進めてもらおうと任せたはずなのに、逆に、主体性がどんどん失われているではないか。

 いつの間にかこの仕事は「彼の仕事」ではなくなっていた。それは「小倉さんの仕事」になっていた。彼にとってこの仕事は「自分の仕事」ではなく「小倉さんに言われてやる仕事」、つまりは「やらされ仕事」になってしまったのだ。

口出しせずに任せたいが、ガマンできない

 部下に仕事を任せる時に、僕のようにこまごまと口出しをすれば部下の主体性が失われる。それでは、仕事を任せた意味がない。だから、僕たち上司は、任せた以上は、できるだけ催促をガマンしなければならないのだ。しかし、もしも催促をしなければ、仕事の品質は下がり、納期は遅れ、顧客をはじめ様々な人に迷惑をかけてしまうことだろう。

 つまり、部下の育成を重視するならば、口出しをガマンしなければならない。しかし、仕事の品質や納期をまっとうするならば、上司が口出しをしなければならない。その矛盾をどうすればいいのか。世の上司たちが迷うところはそこだろう。

 まさに、それこそが拙著『任せる技術―わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん』の主たるテーマだ。この本では、様々なスキルを用いて、その矛盾を解決する方法を提示している。今回は、そのいくつかを紹介したいと思う。

コメント7件コメント/レビュー

筆者のおっしゃることは全くですが、次回に続く、はちょっといただけません。本の宣伝?と思いました。本も少しだけ拝見しましたが、ごく普通の心理学やコーチングのハウツー本の類に思えます。過干渉、過保護は止めよう!みたいな良くある子育ての本と本質は変わらないなあ、と正直考えてしまう専業主婦です。大人も子供も同じです。重大なことは失敗したり間違ったりしたりする時に、本人が一番わかっています。大それたことよりも些細なことのほうが厄介です。子育ても結局は自分の我慢力が試されているという点では良く似ているな、とつくづく思いました。(2011/11/06)

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「「何かあったら言ってこいよ」は禁句」の著者

小倉広

小倉広(おぐら・ひろし)

組織人事コンサルタント

小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、リクルート入社。ソースネクスト常務などを経て現職。対立を合意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

筆者のおっしゃることは全くですが、次回に続く、はちょっといただけません。本の宣伝?と思いました。本も少しだけ拝見しましたが、ごく普通の心理学やコーチングのハウツー本の類に思えます。過干渉、過保護は止めよう!みたいな良くある子育ての本と本質は変わらないなあ、と正直考えてしまう専業主婦です。大人も子供も同じです。重大なことは失敗したり間違ったりしたりする時に、本人が一番わかっています。大それたことよりも些細なことのほうが厄介です。子育ても結局は自分の我慢力が試されているという点では良く似ているな、とつくづく思いました。(2011/11/06)

この記事を読んで、両方を体験しています。サラリーマン時代は、上司に1分1秒管理され主体性どころか「お前の考えは捨てろ」と言われました。その結果、言われたことしかしませんでしたが。お陰様で今は、独立し会社経営しております。部下ねの仕事の任せ方、双方の気持ち分かります。では、どうしたら良いのか次回を楽しみにしています。(2011/11/06)

何が言いたいのやら・・・。まずは文章の書き方から学びなおすことをお勧めいたします。なんぼ「次回に続く」でもとりとめがなさすぎます。あなたの心の動きを読みたくてこのサイトに来ているわけではありませんので。(2011/11/05)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長