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ネットは市場全体を縮小させてしまう

ネットの恐ろしきマイナス効果

  • 相澤 利彦

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2011年11月8日(火)

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 これまで(1)経営者・社長、(2)企業に対する戦略コンサルタント、(3)MBAの教授という3つのキャリアを重ねてきました。これらのキャリアを通じた共通項を改めて考えてみると、「いかに少ない言葉で本質を伝え、行動にまで影響を及ぼすか」に苦心してきたということです。

 社長がたくさんの言葉を使っても、現場のスタッフまで含めた1万人以上もの社員が忠実に動くことなどないので、簡潔な言葉による伝達が重要です。また、コンサルティングでは、クライアント社長に腹落ちするアドバイスを行うためには、分厚いレポートを作ったり、難しいことを言ったりするのではなく、重要な事に的を絞ることが肝です。

 教授も同様です。授業の各回で「持ち帰り」ができるように、簡潔なまとまり(キーワードなど)でまとめることが重要です。

自分の考えは相手に伝わっているか?

 世の中には、自分の考えていることが相手に伝わらないことに苦心している人は多いのではないでしょうか? 上司の指示も、個人の愛も、相手に簡潔に伝える事が出来れば、世の中は今よりずっと理想的なものになるでしょう。

 この連載は、これまでの経験を通じて磨いてきた「社長の決断力、教授の思考力、コンサルの付加価値力」を使って、本質を1ページのプレゼンテーションにまとめ上げるための視点とテクニックをご覧いただくことを主眼にしています。

 扱ったテーマは、通常のビジネスでのマーケティング分野や組織論もあれば、ビジネスに留まらず、ネット社会や日本人論まであります。それぞれの回では、話題ごとに1枚ずつスライドを掲載します。どのような分野であっても思考力・付加価値力・決断力の3要素があれば、簡潔なプレゼンテーションにまとめ上げることが出来る、という私の信念を楽しんでいただきたいと思います。

* * * * *

 振り返れば過去15年、ネットは急進展した。ネットバブルの崩壊など一時的なマイナス期もあったものの、総体として大発展を遂げた。ネット企業はグーグルにしてもアマゾンにしても、また日本で言えば楽天にしても、ここ15年で出来た企業である。このようなネット企業が経済活動全体に果たした役割は多大だ。単にモノの販売形態を変えただけでなく、サプライチェーンのあり様を変え、もの作りの仕方を変え、競争の構図を変え、そして産業構造全体も変えた。その実態を反映してグーグルの時価総額は今や14.5兆円、アマゾンで7.4兆円、楽天でも1.1兆円もある(10月末時点、1ドル75円換算)。

コメント33件コメント/レビュー

個々の指摘(CDの売り上げが減少している等)はおおむね間違っていないが、それを以てネットが市場全体を縮小させているという結論に至る論理に緻密さがないと思う。売り上げ縮小の原因は他の方々のコメントにあるようないろいろなことが重なっていると思う。また、売上減少というのもいつの時点からかという点をきちんと考慮すべきである。減ったといっても1980年代のバブルの時代よりは多いはずである。それに比べて人口、経済成長といった点の伸びがないのであるから、一概にネットが販促の機会を奪って…という論理の帰結には疑問がある。映像などは、不景気、ネットの出現といった時代でも数年前まではむしろ伸び続けていた。一つにはDVDの普及により、過去の人気コンテンツが一挙にDVD化されて一挙に売れたからであり、現在はそうしたコンテンツの登場が一服したので売り上げ落ち着いてしまったというようなこともある。小規模の小売店がつぶれているのは、何もネットのせいではあるまい。大型店の出現、コンビニの増加といった流通構造の変化が大きいだろう。唐突に著者が関わったDVDレンタルと書籍販売の併設コンビニ店の話が出てくるが、現在もそれが成功しているという話なら、店頭における販促の意義ということにもなろうが、現在それがうまくいっていないのであれば、それはむしろ店頭における販促に意味がなかったということを言っているようなものだ。(2011/11/09)

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いただいたコメント

個々の指摘(CDの売り上げが減少している等)はおおむね間違っていないが、それを以てネットが市場全体を縮小させているという結論に至る論理に緻密さがないと思う。売り上げ縮小の原因は他の方々のコメントにあるようないろいろなことが重なっていると思う。また、売上減少というのもいつの時点からかという点をきちんと考慮すべきである。減ったといっても1980年代のバブルの時代よりは多いはずである。それに比べて人口、経済成長といった点の伸びがないのであるから、一概にネットが販促の機会を奪って…という論理の帰結には疑問がある。映像などは、不景気、ネットの出現といった時代でも数年前まではむしろ伸び続けていた。一つにはDVDの普及により、過去の人気コンテンツが一挙にDVD化されて一挙に売れたからであり、現在はそうしたコンテンツの登場が一服したので売り上げ落ち着いてしまったというようなこともある。小規模の小売店がつぶれているのは、何もネットのせいではあるまい。大型店の出現、コンビニの増加といった流通構造の変化が大きいだろう。唐突に著者が関わったDVDレンタルと書籍販売の併設コンビニ店の話が出てくるが、現在もそれが成功しているという話なら、店頭における販促の意義ということにもなろうが、現在それがうまくいっていないのであれば、それはむしろ店頭における販促に意味がなかったということを言っているようなものだ。(2011/11/09)

音楽やDVD市場の金額ベースでの市場規模は、物理的なCD、DVD制作費、流通、店舗費用の削減による単価の下落と海賊盤の流通しやすさによるものと考えるのが妥当であり、販促効果によるものだというのは一つの考え方であるとは思うが、恐らく間違いであろう。昔はある一曲が聞きたい、欲しいと思ったらCDシングル一枚800円もした。今は200-300円でダウンロードできる。曲の購入数自体は減少しているか、ネット上、またはリアル盤で出回っている海賊盤が業界へ与えてる影響はかつてよりどれくらい大きくなっているかを分析したほうが正解に近づくと考える。またリアルの方が販促効果があるというのは、おそらくネットショッピングにあまりなじみの深くない、ネットの販促効果の大きさをあまり知らない世代の考え方であろう。(2011/11/09)

粗製濫造、アタリショック、コンテンツが氾濫しすぎの上に所得低下に金と時間が携帯他に使われ、違法コピー問題も絡めて見れば、ネットを戦犯にする考察はちょっと考えが浅すぎるのではないか?販促の意味ではコンプライアンスといって逆に著作権他でうるさくなった為に、白に近いグレー領域(販促領域)が消滅。真っ黒な違法コンテンツが微妙な販促領域となるが、黒い領域では金に成らない違法コピーで流行るだけ。違法性抜きで考えると効率化と中抜きで金額的市場規模が下がった所にネットの責任は有ると思う。それは悪い事なのか?(2011/11/09)

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三品 和広 神戸大学教授