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イノベーションを起こすチームにはどこに秘密があるのか?

  • 北原 康富

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2011年11月8日(火)

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イノベーションとは

 GOPAN、京、羽田国際線ターミナル、い・ろ・は・す・・・これまでの4回のコラムを通して、技術・製品・サービスのイノベーションによって、日本初や世界一を生み出したチームをクローズアップし、そこに見えるチームワークをかいま見てきた。

 イノベーションの事例は、いつ見聞きしてもワクワクする。そこに流れるアイデアに「よくそんなことが考えられたものだ」と驚き、その困難さを乗り越えたノンフィクションに感動する。自分がイノベーションを起こすチームにいることができたら、どんなにエキサイティングだろうと想像する。今回は、イノベーションを起こすチームにはどんな秘密があるのかを考え、読者のチームが、よりイノベーティブになるヒントを見いだしたい。

 さて、そもそもイノベーションとは何だろう。様々な定義がある中で、共通的なコンセプトを取り出すと、「これまでになかった新しいことを生み出し、それが実用的な価値になること」ではないだろうか。これまでになかった新しい技術やサービスでも、それに実用的な価値がなかったらイノベーションとは言わない。

 逆に、ありきたりの製品で、実用的価値を提供しても、イノベーションとは言い難いだろう。「新奇性」、「実用的価値」の2つの要素がイノベーションには必要なのである。もちろん、この2つの要素には大小がある。

 例えば、ある感染症を予防するためにこれまでになかったワクチンを開発すること、及び体内に抗原を入れて抗体をつくるというワクチンそのものの発明を比べてみる。どちらも新奇性があるが、後者の方が新奇性が高いことは明らかだ。もう一つの実用的価値は、ビジネスの世界であれば、商業的成果の大小となって現れる。このように、たとえ小さな新奇性や実用的価値あっても、イノベーションには違いないと筆者は考える。

 だから、小さくても2つの要素をたゆまぬ努力で生み出しているチームは、イノベーティブといえるのではないだろうか。

 この2つの要素に対応するように、イノベーションを起こすには、2つのチカラが必要である。第一は、独創的なアイデアを生み出すチカラ、第二に、その価値を提供するための実行力である。興味深いことに、この2つのチカラは、チームの条件によって強くも弱くもなるのである。その条件は多様だが、まずはチームの多様性と、チームの風土に注目してみよう。

チームの多様性

 「ウチのチームは、まとまっていない」という問題に悩んでいるリーダーは多いだろう。「あうん」の呼吸、「一言えばすべてわかる」チームは、常に対立する意見がいろいろと出て合意を得るのが大変なチームより、効率的に仕事をこなし、より高い成果を出せるように見える。しかし、独創的なアイデアを出すという面では、後者に軍配が上がる。それはなぜだろうか。そもそも独創的ということは、ユニークである、つまり他に考えられていないということである。

 例えば、カラのペットボトルの用途を3つ考えてみてほしい。10人の人に考えてもらって、発表してもらうと、そのほとんどが他の人も考えている。これが1000人、1万人になると、ユニークな用途アイデアは限りなくゼロになるだろう。独創的になることはなかなか難しいのである。

 もう一つの例をあげよう。「くだものを一つ使って独創的なデザートをつくる」という課題を考えてみよう。読者は、「くだものといえば・・・」と聞かれたら何を思い浮かべるだろう。リンゴ、ミカン、バナナというところだろうか。多くの人が同じようなもの、すなわち典型的なものを思い浮かべるのではないだろうか。

 実は、この「典型性」というのが、独創性の足を引っ張るのである。人はアイデアを考えるとき、まず出発点となる例を思い浮かべる、それをもとに、自分にとってめずらしいものに変えていくのである。

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