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「フェア」であるための「パッション」

監督に必要な2つの条件

2011年11月10日(木)

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 サッカーの監督で言えば代表かクラブチームかによって状況は大きく変わるが、いずれにしてもチームのスタッフは誰と一緒にやるのか、というところからスタートする。自分の意見をどこまで取り入れて貰えるのか、それをどこまで交渉するのか、これは実は小さな問題ではない。何故ならば「自分は全知全能ではない」ということを認識するところからスタートしているから。それと「どういうチームを作りたいか」というビジョンがあるからだ。

 自分は何が出来て何を“持ちきれていない”と感じている(未経験であるということを含めて)のか。物事を成し得るためには自己分析が大事だと思っている。加えていざ事が始まった時に集められる人脈がなければならない。但し、人材を集められる状況ではない時もある(むしろそのケースの方が多いと言えるかも知れない)。いずれの場合にしても自分の片腕となるスタッフ達にどのようなタスクを与えるのか、何を要求するのか、を明確にしていくことが必要である。スタッフのストロングポイントを十分に発揮させて自分の足りない部分のカバーをして貰う側面と、スタッフのレベルそのものを上げて行くという教育の側面の両方が必要なのである。

 プロサッカー選手というのは特別な職業であることは間違いない。しかし中身は、というと自分が今まで接してきた(それは決して特別ではなくごく一般的な)学校のクラス、会社の課やプロジェクトのメンバー、コーチングコース30名のクラスなどと殆ど変らない図式が存在する。

 エリートで蝶よ花よと扱われて来た者、自分を雑草と自認しそれをエネルギーに変えている者、常に次のステージを意識している者、目の前のことで頭がいっぱいになる者、周りの環境や雰囲気に左右され易い者、マイペースを貫く者、雄弁な者、不言実行の者、年功序列といかなくなった立ち位置の者、組織に対して従順ではないが仲間の中では存在感がある者、等々。

 チームはかように様々なメンバーによって構成されている。各々がバックボーンを有し、各々のキャラクターが形成され、各々に価値観がある。また、自分が関わる前から存在しているチームには、メンバーの中で既に様々なグルーピングも存在している。そのチーム生え抜きのグループ、年齢が近い者同士のグループ、(これまでの)レギュラーと控えというヒエラルキーといったものも含めて。

 ひとつの集団には上記のような類いのキャラクター、グルーピングがあるのは決して特別ではない。このような集団を目標に向かわせていくためにやらなければならないこと。私がチームの監督となった時、まずこれを突き詰めて考えた。サッカーのチームで言えばひとつでも多く勝てるチームになること、クラブで言えばひとりでも多くの人に応援して貰えるクラブになることが最終的な目標であることは明白である。それをチーム事情(現状の戦力、補強予算、与えられた時間等)を勘案しながら目標に向かってどう積み上げていくか。そのための方法論は十人十色である。何に注力しどのように解決していくか。言わば山の頂上への登り方はどの方角からでもアリなのである。

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