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勝つチームマネジメントを野球とボートで考える

巨人の問題の本質はもっと深いところにある

  • 相澤 利彦

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2011年11月15日(火)

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 先日、巨人の球団代表が、親会社である同球団の会長によるコーチ人事介入を批判する記者会見を行なって大騒ぎになっている。恐らく長年権力を行使され、「もう、やってらんないよ」ということだろうが、巨人が現在抱えている問題とは、一コーチの人事介入といった、ある意味で表層的な問題なのだろうか?

 少し前の話になるが、2008年の日本シリーズ第6戦をネット裏で観戦した。対西武で巨人が3勝2敗で迎えたこの試合で巨人が勝てば優勝という試合である。結果的には岸投手がロングリリーフの好投によって4-1で西武が勝ち、続く第7戦も西武が勝って優勝を果たすことになるのだが、ネット裏で試合を観戦しながら、私は野球を楽しむというよりは、組織論の課題を指摘する1枚のスライドをイメージしていた。

 発想の起点は、巨人側のバッターの年俸の高さである。3番 小笠原3.8億、4番 ラミレス5億、5番 イ・スンヨプ6億、6番 谷2.6億、7番 阿部2.8億(5人合計が20億円超・数字は全て2008年度)。それらの高給バッターが、年俸3600万円の岸の前にバッサバッサと打ち取られていく。西武側から経営視点で見ると、何とROI(投資対効果)が高いことか。当日の先発8人のバッターと日本シリーズで先発した4投手+抑えの合計13人の年俸を試しに計算したところ、巨人32億円超に対して西武8億円。ちょうど4倍もの差である。

 そこで作成した「極意のワンページ」が下記のチャートである;

 タイトルの通り、私が考える「戦略の定義」とは、「より少ない資源で最大の成果を得ること」である。そういう文脈で考えると、より少ない資源(年俸総額8億円)で最大の成果(優勝)を得た西武は極めて戦略的と言うべきであり、一方で巨人は非戦略的と呼ばざるを得ない。さらに、NPV(将来価値の現在価値総額=プロ野球に置き換えると、これから働ける年数に稼げる年俸総額)が低いはずの高齢選手に高額年俸を払っている巨人は、経営学的に見ればキャッシュ創出力が極めて低い投資をしているということも出来よう。

 さらにチームマネジメントの側面から考察してみるために、横軸に各選手の年齢、縦軸に年俸をとってプロットしてみると、両チームの分布が大きく異なるのが一目瞭然である。この年の西武は世代交代も進んだ結果、若さ・安さが際立っており、その集団が一つのかたまりのようになっているが、一方の巨人は完全に二極化。「若・安」の生え抜き組と、「老・高」の移籍組の混成であることはグラフを見れば明白である。

コメント5件コメント/レビュー

費用対効果の側面で巨人が効率悪くなったのはFAの導入、1、2位の指名ドラフト導入からですよね。当時からアンチ巨人でしたが、これをフル活用する事で巨人は自前で選手を全く育てられなくなったと記憶してます。それ以前は高卒の右投げ本格派投手を育てるのが上手かった。その流れが桑田、斉藤、槙原を最後にブツ切れになってしまった。以外にも、スカウトも育成も外国人の獲得もそれなりに良かったからこそ、、王や長嶋が監督になってもそれなりの成績が残せたし、彼らの後釜をやった藤田さんの育成術も見事だったと思ってます。今の原さんも良くやっていると思います。私が不思議なのは、渡辺恒夫がスポーツビジネスにおいては最悪の経営者だとマスコミは誰も言わない事。だって、巨人ファンだけでなく、野球ファンが白けるくらいにFAで選手かき集めたのも、逆指名を強引に成立させたのも、サッカーのヴェルディをあんなにしちゃったのも、全部彼ですよ?まぁ、そんなことしたら、後々が凄い怖いお方なんでしょうけど。(2011/11/15)

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費用対効果の側面で巨人が効率悪くなったのはFAの導入、1、2位の指名ドラフト導入からですよね。当時からアンチ巨人でしたが、これをフル活用する事で巨人は自前で選手を全く育てられなくなったと記憶してます。それ以前は高卒の右投げ本格派投手を育てるのが上手かった。その流れが桑田、斉藤、槙原を最後にブツ切れになってしまった。以外にも、スカウトも育成も外国人の獲得もそれなりに良かったからこそ、、王や長嶋が監督になってもそれなりの成績が残せたし、彼らの後釜をやった藤田さんの育成術も見事だったと思ってます。今の原さんも良くやっていると思います。私が不思議なのは、渡辺恒夫がスポーツビジネスにおいては最悪の経営者だとマスコミは誰も言わない事。だって、巨人ファンだけでなく、野球ファンが白けるくらいにFAで選手かき集めたのも、逆指名を強引に成立させたのも、サッカーのヴェルディをあんなにしちゃったのも、全部彼ですよ?まぁ、そんなことしたら、後々が凄い怖いお方なんでしょうけど。(2011/11/15)

今回の茶番は、ナベツネと清武との(幼い子供達の巨人人気に胡坐をかいた)思い上がりが引き起こしたものでしかない。どっちもどっちと言うやつで、今回記事に言う外からの引き抜き人事は、連中の共同戦線でやってきたはず。今回は、ナベツネの使い捨ての論理が、選手ではなく清武に向けられただけ。多分、原の甥っ子を指名できなかった悔しさがもたらしたハプニング。日本ハムが罪作りとは思わないけど。(2011/11/15)

なるほど。日本の企業の採用試験は、面接やグループ討議などで審査しているので、これと同様と思うが。専門性を全く問わないことが問題のように思うが。別記事の「大学ぶっちゃけ話」のごとく。(2011/11/15)

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川野 幸夫 ヤオコー会長