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私たちは全員、世界と戦わなくてはならない

「日本らしさ」、「他にない価値」、「カスタマイズ」

  • 武田 斉紀

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2011年11月28日(月)

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世界に出なくても、国内で世界との戦いが始まる

 未来を予測することは難しい。が、予測できる未来もある。

 年の瀬だ。一年は本当に早い。この時期になると、来年の経済予測などが雑誌で特集される。株価はこれくらい上がる、いや下がる、まだまだ円高は続く、いや円安に振れる、などなど。

 私は株や為替の予測を基本的に信用していない。結果に関わっている変動要因(パラメーター)が多すぎて、マクロで1年後を予測することなど不可能だからだ。

 それらは“予測”ではなく、単なる“予想”にしか過ぎない。星占いなら「今日は運が悪そうで残念」で済むが、経済予測はそうはいかない。実害を伴う可能性も高い。けれど“予測”した専門家たちは検証もされなければ、責任も取らない。「堅実予測」をする専門家の根拠はおおむね想定内だ。片や「大胆予測」をする専門家の根拠は薄い。

 だが、予測できる未来は存在する。それは意外なことではなく、誰もが知っていることがほとんどだ。例えば日本の少子化は(大胆な政府の施策でも実行されない限り)しばらく続く。高齢化も進む。国内人口は漸減して、年寄りばかりになる。

 「少子高齢化と国内人口減」などが“予測”できる未来であり、確実に“当たる”こと。それ以外は単なる“予想”に過ぎない。「そんなことは今さら分かっている」と思われるだろうか。

 問題はここからだ。「では、私たちは“予測”できる未来に対して、十分な準備ができているだろうか」

 「少子高齢化と国内人口減」に対しては、「イエス!」と即答できる会社や個人もいるかもしれない。即答できなかった会社や個人は、打てるべき行動を起こした方がいい。それは未来予測ではあるが、すでに始まっている事実だから。

 では次に、「これからは世界に出なくても、国内で世界との戦いが始まります。その準備は十分にできていますか」と聞かれたらどうだろうか。

 TPP(環太平洋経済連携協定)交渉は一歩ずつ進んでいる。米韓のFTA(米韓自由貿易協定)も強行採決ながら前進し、関税ゼロの自由貿易への流れは止まらなくなってきた。

 TPPによる「予測」は貿易面ばかりが注目されているが、関税がゼロとなり、人・モノ・サービスの行き来が国を超えて自由化された時に起こることは、それだけではない。

 国の経済の垣根がなくなるということは、朝起きたら目の前で外国人が働いていて、外国の商品やサービスが当然のような顔をしてそこにいることになる。逆の現象も海外で起きる。自分がよく知らない国で、家電だけでなく、身の回りに日本製の人・モノ・サービスがあふれる時代になる。

 すなわち、これからは世界に出なくても、国内で世界との戦いが始まるのだ。国内市場が世界市場になる日、あなたの会社は、あなた自身は、顧客から選ばれるだけの価値を十分に準備できているだろうか。

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