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全員で経営計画発表会、社長の持ち時間は3分間

年間計画作りに社長はかかわらない

  • 津川 雅良

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2012年1月16日(月)

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 会社は社長以上にはならないと言いますが、実績は現場以上にはなりません。常に課題を明らかにし、会社全体に浸透するまで唱え続け、現場に経験を積ませ、全員で課題の解決を図らなくては会社は倒産します。

 北海道で電設資材(電材)の零細問屋を営む当社の決算期は12月で、毎年1月の仕事始めにその年の経営計画を発表します。2010年までは社長の私が計画をまとめていましたが、社員の申し出により2011年から1年間の短期計画は私ではなく、社員たちが作ることになりました。

 1年前、2011年経営計画を発表した際には不慣れだったため事前に内容を伝えられず、社員の多くにとってサプライズの発表会になりましたが、今年2012年の発表会は事前に社員全員に資料を配布しました。

 社員たちが作った今年の計画の柱は長期プロジェクトの実績化です。この数年間、投資してきたプロジェクトの成果を回収するのが目的です。

 冒頭で述べた通り、従来のやり方を続けているだけでは倒産です。課題を見つけ、解決するためのプロジェクトを起こし、取り組んでいきます。

 プロジェクトは長いもので9年、短いものでも3年はかかります。中小企業の経営資源は限られていますが、全員であれこれ考え、プロジェクトを進めていかないといけません。

 プロジェクトのリスクとリターンはおおむね正比例します。しかしリスクをとって3年プロジェクトをやり切ったとしても、効果は1年くらいしか持ちません。このため、成果を刈り取るとともに、3年程度のプロジェクトを毎年始めていく必要があります。

 経営計画発表会では社員全員が何らかの発表をします。例えば、係長と主任クラスが掲げた今年の取り組みは、プレイヤーからコーチ、マネージャーへと転進する各自のロードマップ管理でした。この中には、課長にマネージャーに専念してもらうため、課長が担当する得意先を係長や主任に引き継ぐ方策が入っていました。

 社員全員21人が発表し、予定通り1時間で終えました。皆の成長は期待以上でした。自分が取り組むことを自分で考え、他の人に簡潔に伝え、会議をできる限り短くする。これは社長になった時から目指してきたことです。こうしないと「社長がいなくても回る会社」になりませんので。

 ちなみに経営計画発表会で社長である私の持ち時間は昨年同様3分でした。今年の私の主な仕事は次の長期計画策定になります。

 経営計画発表会で示した今年のスローガンは「全員営業、全員経理」でした。これに「全員経営」を加え、いよいよ“社長不要の会社”を実現します。

社長がいなくても回る会社に

 本連載『目指せ「社長不要の会社」 田舎の問屋社長は元SE』は昨年9月から始めたものです。昨年のご愛読に感謝します。本年もよろしくお願いします。

 昨年末にそれまで書いた拙文を読み直したところ、重大な欠陥に気付きました。「社長不要の会社」に関する話があまりないということです。

 連載第1回目「社長がいつ死んでも困らない会社に」に弊社および電設卸業界の課題として以下の6点を挙げました。

  1. (1)
  2. 組織・構造がいびつで上司と部下の年齢が離れており中間層が薄い。
  3. (2)
  4. 売買・数多くの取り引きが必要で得意先ごとに専用(伝票や端末)の処理を求められる。
  5. (3)
  6. 業務・役割分担が明確ではなく業務全体を知る人員がいない
  7. (4)
  8. ビジネスモデル・受け身の取次業であり、多数の製品を管理する手間と知識が必要。
  9. (5)
  10. IT化・商習慣上、受注即発注というわけにいかず手処理が残る。
  11. (6)
  12. EDI(電子データ交換)・メーカー独自のEDIが複数存在している

 「(1)から(6)の課題は日本企業に多かれ少なかれあると思います。電材卸という狭い世界の話としてではなく、読者の皆様にも関係する話として読んでいただければ幸いです」と1回目に書いたのですが、若い頃、コンピューター販売会社でシステムズエンジニア(SE)をやっていた前歴が災いしたのか、(5)の話を沢山書いてしまいました。

 今回はIT関連の話題から離れ、当社がどのように社長不要の会社を目指しているのかをお伝えします。

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