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移籍制度の抜本的な見直しを迫られる日本球界

MLBが推進する国際ドラフト構想のインパクト(中)

2012年1月19日(木)

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 読者の皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 2012年も引き続き米国から最新のスポーツビジネス情報をお届けしたいと思います。私は日本のスポーツ界を健全に発展させる一助になりたいと願う者です。私のコラムが参考情報として、あるいは反面教師として少しでも皆様の創造性を刺激する“考える糧”になることができれば幸いです。

 さて、年をまたいでしまいましたが、MLBが推進する国際ドラフト構想に関するコラムの続編です。前回、私が伝えたかったメッセージを一言で言えば、「MLBが推進する国際ドラフト構想は日米間の選手移籍に大きなインパクトを与え得るもので、その動向を注視した方がよい」というものでした。特に、昨年締結された新労使協定に盛り込まれた世界ドラフトへの布石とも言える動きについては、ほとんど日本では報じられていなかったこともあり、警鐘の意味も込めてその背景等も含めてお伝えしました。

 今回のコラムでは、実際に世界ドラフトが実施された場合、日米間の選手移籍にどのような影響が出る可能性があるのかを、もう少し具体的に考えてみようと思います。米国でも、昨年12月に世界ドラフトのあり方を協議する「国際タレント委員会」が立ちあがったばかりでまだ暗中模索の状況ですが、1つの思考実験として捉えて頂ければと思います。

米球界への移籍ルートを整理する

 現在、日本人トップ選手の日本球界から米球界への主な移籍ルートとしては、日本野球機構(NPB)を経て移籍する【ステップアップ移籍】と、高校・大学・社会人野球などのアマチュア球界からNPBを経ずに移籍する【ストレート移籍】の2つに大別できます(話を簡単にするために、トップ選手を前提として進めます)。

 前者の【ステップアップ移籍】では、一軍在籍9年を経て海外フリーエージェント(FA)権を取得して移籍する【FA移籍】と、FA権取得前にポスティング制度を利用して移籍する【ポスティング移籍】の2通りがあります。FA移籍では、どのMLB球団とも自由に交渉できますが、ポスティング移籍は入札で交渉権を得た特定球団としか交渉できないため、選手の交渉力は限定されます。

 また、後者のNPBを経ずに移籍する【ストレート移籍】では、選手はどのプロ球団にも所属しないため事実上フリーエージェントとして扱われ、ステップアップ移籍のFA移籍と同様に、どのMLB球団とも自由に交渉することができます。

 ステップアップ移籍とストレート移籍を比較すると、前者が日本のプロ野球界での実績を踏まえた移籍になるため、ある程度“品質保証”を受けた形になるのに対し、後者はプロでの実績が全くないため、選手・球団両者にとってハイリスクの移籍となります。

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「鈴木友也の「米国スポーツビジネス最前線」」のバックナンバー

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「移籍制度の抜本的な見直しを迫られる日本球界」の著者

鈴木 友也

鈴木 友也(すずき・ともや)

トランスインサイト代表

ニューヨークに拠点を置くスポーツマーケティング会社、「トランスインサイト」代表。一橋大学法学部卒、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)出身。スポーツ経営学修士。中央大学非常勤講師

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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