• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「辛さを乗り越えていくことで、われわれは毎日『強さ』を貯金しているようなもんだね」

第11回・トルクメニスタン編

  • 大角 理佳

バックナンバー

2012年1月30日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2011年も終わろうとする12月28日、ガリバーインターナショナル会長の羽鳥兼市氏たちガリバーチームは、イランを出国した。国境であろうと、上海のゴールまで自分の足で道をつなげることが、この挑戦のお約束。トラックで渋滞している道をランナー3人はいつものように何も持たず、徒歩でイランの国境に向かっていった。

緊張の「緩衝地帯」

 税関ではコーディネーターが手腕を発揮してくれたおかげで無事出国手続きが完了。問題はここからだった。トルクメニスタンに入るためには、緩衝地帯を抜けなくてはいけないのだ。これが3kmと長かった。

 国境付近に設けられた緩衝地帯は紛争を避けるためのものだが、両国のパワーがぶつかりあうところでもある。それだけに、何かトラブルがあれば紛争を招きやすいエリアでもある。これまで通ってきた国境の緩衝地帯は100mに満たない短い距離ばかりだったが、今回は3km。通常は出国者をシャトルバスに乗せて通過している。そこを走って通過するために事前の交渉にはかなりの時間がかかった。実際の出入国手続きにもピーンと張り詰めた雰囲気が漂っていた。

 「何も持たないで国境を通過するというのは、本当はおかしいんですよね。亡命とか、特別な意味があるのだと思われる。普通は通してもらえないんですよ。そこを手ぶらで行ったのは今回我々が初めてのようですね。何事もなく通過できたのは、事前に日本大使館に連絡をしていったこともあったんですけど、現地の雑誌やテレビにいろいろ出ていたことが功を奏しました。あちらの警備の方が『雑誌で見た。待ってたよ』と言ってくれて。非常に協力的な感じで、『トルクメニスタン側が不審に思って発砲しないように』と言ってその場で電話してくれたりしたんです」。そう語るのは、羽鳥氏とともに走る、執行役員の須釜武伸氏だ。

 拳銃を抱えた両国の警備隊に見張られながらのラン。写真を撮ることもNG。誤解されるような動きをすれば命取りにつながりかねないという恐怖感を抱きつつ、「自分たちは常識を変えている。すごいことをやっているんだ」と感慨深い気持ちもひとしおだったという。

 こうして走って無事たどり着いたトルクメニスタン。だが、入国しての第一印象は「何にもないんですよ。さみしいんですよ。国旗も看板もなくて、記念写真を撮ろうにも、撮る場所がない」(須釜氏)。唯一イランとの違いは、軍人や警官たちが暖かそうな毛皮風の帽子を被っていたことくらいだった。

トルクメニスタンでサポートしてくれた通訳のツル(右)さんと。ストイックな青年だった

波瀾万丈の年末年始

 トルクメニスタンは国土の8割が砂漠で、天然ガスや石油の埋蔵量が豊富な国。そのため電気、水道、ガスはすべて無料、と聞くと、国民全体が裕福そうな印象を受ける。しかし2006年にニヤゾフ前大統領が死去するまでは、北朝鮮を上回るほどの極端な独裁国家だったという一面も持つ。そのため、カネの使い道に関しては、他国とは少々常識が異なるようだ。

コメント0

「ユーラシア貫走録(進行中)」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック