• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

マクロ経済学は「役立たず」なのか?

金融危機の経済学(上)

2012年2月6日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2012年2月現在、ギリシア、イタリアの国家債務問題を焦点としてユーロ圏に新たな金融危機の火種がくすぶっている。ユーロ圏の債務問題が甚大な金融危機に発展するかどうかはともかく、世界レベルの金融危機は長い歴史の中で繰り返し発生してきた。

 2008年のリーマンショックを契機に、「既存の経済学は金融危機の理解や抑止に全く役立たない」、あるいは「既存の金融経済学こそが金融危機を引き起こした」といった批判が巻き起こった。程度はともかく、こうした批判は現在でも続いている。経済学者はこうした批判にどう応じてきたのだろうか。

 ここでは、経済学に対する批判的問いかけの意味も込めて「金融危機はなぜ繰り返し発生するのか」について考えたい。

自由競争とリスクの証券化が進んだ世界金融市場

 まず、リーマンショックを足がかりとして、既存の経済学や「市場原理至上主義」、さらにはやや漠然と「資本主義」なるものに対し、批判的な反応が広がった背景を整理しよう。

 リーマンショックに至るまでの世界金融市場を振り返ると、以下の2つの状況が背景にあった。まず銀行システムを中心に金融市場は、過去と比べて競争が激化し、金融市場の自由化が「順調に」進展していた。そしてCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)やCDO(債務担保証券)に象徴される様々な新しい金融商品が生まれ「リスクの証券化」が進んでいた。

 ある程度、経済学を学んだ人なら、自由競争の進展とリスクの証券化という2つの事実を前にすれば、「より効率的な資源配分が達成される」という好ましい結果を予想するのではないだろうか。

コメント2

「「気鋭の論点」」のバックナンバー

一覧

「マクロ経済学は「役立たず」なのか?」の著者

加藤 涼

加藤 涼(かとう・りょう)

日銀調査統計局企画役

1973年生まれ。96年、東京大学経済学部卒、日本銀行入行。調査統計局経済調査課、国際局国際調査課、IMF(国際通貨基金)政策企画審査局エコノミストなどを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師